テスラのミッション

私たちの目標は10年前にテスラを創業した当時と変わりません。それは、出来るだけ早く大衆市場に高性能な電気自動車を導入することで持続可能な輸送手段の台頭を加速する、というのもです。 もしそれが私たちの最初の製品で実現可能であればやっていたでしょうが、それは車を作ったこともなく、ノウハウもスケールメリットもない一介のスタートアップ企業には単純に不可能なことでした。 私たちの最初の製品は、見かけがどうであろうとも高価なものなることは分かっていたので、スポーツカーを作ることにしました。

それが同等のガソリン車に対抗できる可能性が最も高そうだったからです。これでは、テスラはお金持ちの人のためのスポーツカーが足りていないと考えていると誤解されるのではないかと考えたため、私は高性能で手頃な価格の電気自動車に辿り着くまでの3段階の「マスタープラン」を私の最初のブログ記事で書きました。 残念ながらこの記事はほとんど目を向けられることがありませんでした。

その最終目標に到達するには、大きな技術革新が必要となるため、自然と周囲からの監視の目は厳しくなります。 新しい技術は既存のものよりも高い基準を求められるべきであるため、それは公正なことです。 そして、そのような基準の高さにも適正な上限があるべきですが、最近の報道ではその上限が大きく破られていると考えています。

テスラ Model Sとガソリン車の火災リスク比較

Model Sの製造が昨年開始されて以来、ガソリン車の火災は米国内だけで25万件以上発生しており、死者を400名、重傷者を1,200名以上出しています ( 2012 NFPAによる統計)。 しかしながら、高速衝突により発生し、死者も重傷者も出していない3件のModel Sの火災が25万件以上のガソリン車の火災による報道の合計よりも多く全国ニュースに取り上げられています。 Model Sの火災とガソリン車の火災は、後者の方が圧倒的に危険であるにも関わらず、メディアには前者の方が信じられない程過剰に取り上げられています。

新聞記事には、テスラ Model Sと、もしかすると電気自動車全般はガソリン車と比べ火事になりやすいということは容易に想定できるなどと、真実には程遠い、全くのデタラメが書かれています。

オートモーティブ・ニュースの編集者などの自動車業界に造詣の深いジャーナリストたちはそれを理解し、 そのデタラメに反論しようと試みました。しかしそれらの記事は、単純なグーグル検索でも間違いだと分かるようなことをセンセーショナルに報道しようとする、知名度の高い金融メディアの大量の記事により埋もれてしまいました。 私は 正確な記事を書くために時間を費やしてくれた調査ジャーナリストにも感謝の気持ちを表したいと思います。

これがどれ程常軌を逸したことかは、上記のオートモーティブ・ニュースの記事が良く書き表しています。 現在は、私たちの株主に宛てた第三四半期の報告書にあった1万9千台を大きく上回る台数のModel Sが路上に出ています。つまり、6,333台以上につき1件の火災が発生していることになります。ガソリン車では1,350台につき 1 件の火災が発生しています。 この数字によると、ガソリン車に乗っている時に火災に遭う確率はModel Sに乗っている時の4.5倍以上だということが分かります。確率を見ると、テスラ車で大事に至らない火事に遭うよりも雷に打たれる可能性の方が高くなります。

これらの確率は物語の一端に過ぎません。 ガソリン車の火災の危険性はより強調されるべきです。 Model Sの製造が昨年中旬に開始されて以来、ガソリン車の火災は米国内だけで25万件以上発生しており、死者を400名、重傷者を1,200名以上出しています。テスラ車の火災では世界中で死者、負傷者共にゼロです。

それには物理的な理由があります。ガソリンタンクは私たちのバッテリーパックの10倍の燃焼エネルギーを持ちます。 さらに、Model Sのバッテリーパックの内部には、16のモジュール間に防火壁があり、バッテリーパックと室内の間にも防火壁が設けられています。 これにより火力はガソリン車の火災の数%に抑えられます。それが先日の火災 (けん引フックとの高速衝突により発生したもの) の後にシバヤマ医師がグローブボックスからまったく燃えることなく残っていたペンや紙を回収することが出来た理由です。 また、それは放火犯がガソリンを好む理由でもあります。 バッテリーパックを使って建物に火を付けようとしても、かなり効果は下がります。

総合的な安全性

私たちの一番の関心事は、替えの効く自動車の安全ではなく、私たちの車を信頼するお客様とその家族の安全です。 Model Sのこれまでの走行実績によると、バッテリー火災につながる事故で怪我をする可能性は0%ですが、他のタイプの事故はどうでしょうか? これまで複数の高速衝突事故があったにも関わらず、いかなるModel Sにおいても、死者や重傷者は出していません。 もちろん、いつかは大数の法則に従い変わることですが、この記録は私たちにとっては十分に長いものであり、非常に誇らしく思える功績です。 それがModel S が 米国政府により試験された車の中で最も怪我をする可能性が低い車と認められた理由です。 怪我をする可能性というのは、最も正確な性能指数の統計で、事故発生時、すべての車の内Model Sが最も安全だということを明確に表すものです。 不思議な治癒能力を持つ車でもない限り、Model S を超える安全実績を持つことは不可能です。

今後の対策

Model Sは現存するすべての車の中で最も安全であるという明確な証拠はありますが、私たちは以下の3つの対策を講じました。

まず、高速走行時に最低地上高が上がる様にエアサスペンションに無線でアップデートを行いました。 これは安全性の向上のためではなく、車底からの衝撃による損傷が発生する可能性を下げるためです。 理論上、火災により怪我をする可能性は限りなく低く、これまでの実際の数字はゼロです。 1月に予定されているアップデートでは、ドライバーが直接エアサスペンションによる車高を調整できるようになります。

次に私たちは国家安全交通局 (NHTSA) に、発生した火災に関する詳細な調査を出来るだけ早く行うよう依頼しました。 これは考え難いことですが、もし使用者の火災時の安全性の改善に繋がる様な発見がされた場合、私たちはその変更を即座に新しく作られる車に反映し、既存の車は無料で改良します。 Model Sにおける火災はガソリン車によるものよりも圧倒的に少なく、怪我人も出していないため、初めはガソリン車の火災による数百の死亡事故の調査を行わなければならないNHTSAの時間を無駄にすべきではないと考えました。 しかしながら、今はより大きな問題が挙がってきました。もし電気自動車の安全性に関する 間違った認識が蔓延してしまったら、持続可能な輸送手段の出現が遅れ、世界中に悲惨な結果をもたらす可能性のある全球的気候変動のリスクが高まります。 それを見過ごす訳にはいきません。

最後に、私たちがテスラ車における火災の危険性が低いことにどれ程の思い入れがあるかを強調するために、ドライバーに非があろうとなかろうと、一切の火災による損害も保証するよう、保証制度を改正しています。 Model Sのオーナーが積極的に自身の車を破壊しようとしない限り保証されます。 これをする目的は、そうした事故による費用に関する心配をなくし、長期的に見てModel Sが同価格帯の車の中で最も低い保険料で済むことを確実にするためです。 私たちのテスラ車の安全性に対する信念が正しく、これが微々たる費用となろうと、私たちが間違っていようとも。もし間違っていた場合、テスラがすべきことは車の購入者に代わって費用を負担することです。

これらの対策はすべて、私たちが自社の製品にどれだけ自信を持っているかを明確に表し、私たちの技術の完全性と私たちの車の安全性に関する一切の誤解を解くために講じられました。

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