テスラ株式非公開化に関して

先週火曜日に発表した通り、テスラの株式非公開化を検討しています。これは、株主の皆様のためになり、テスラがより良い事業環境で、私たちのミッションである再生可能エネルギー社会への移行を加速できると信じているからです。非公開化にあたり、この発表以降に寄せられたいくつかのご質問にお答えしたいと思います。

これまでの経緯は?
8月2日、テスラ取締役会で1株あたり420ドルでテスラ株を取得したいと伝えました。これは現在の350ドル前後で取引されている株価に対して20%を上回る金額です(この株価には8月1日に第2四半期の収支を発表した時からすでに16%上昇が反映されています)。私は、既存の株主の方で非公開のテスラ株をそのまま保有したい場合はそのまま保有することができ、売却を希望する株主の方のみ1株あたり420ドルで売却できるような仕組みを作るという提案をしました。

まず取締役会の社外役員が会議で(私とキンバルは参加していません)私の提案について協議した後、取締役会の本会議が開かれました。取締役会議では私はこれまでに行われた資金調達に関する協議を説明し(以下で詳細を説明)、株式非公開化がなぜ長期的にテスラに重要であるか説明しました。

この会議では次のステップとして、私がテスラの大株主と協議を行うということで意見が一致しました。大株主となる投資家の方は何年にも渡って私たちを支持してきてくれた人たちです。彼らが非公開化されたテスラの株主であり続けるか、またその意思があるか知ることは私にとってとても重要なことでした。彼らは、当初誰も相手にしてくれなかったテスラを支え、私たちの未来をかたくなに信じてくれた人たちです。取締役会には主要株主との会合が終わり次第、報告する旨を伝えました。

株式非公開構想を発表した理由は?
主要株主と率直な話し合いをするために、会社を株式非公開化したい自分の意思を正直に伝えることが唯一の方法でした。全ての投資家の人ではなく、主要株主だけと非公開化の情報を共有する事はルールに反します。そのため、自分の意思を公表することが正しい判断と考えました。ここで明確にしたいのは、株式非公開化を発表した時、このブログや関するすべての話し合いにおいて、私はテスラへ入札をする投資家の一人として話しをしているということです。

「資金は確保した」と明言した理由は?
2年ほど前にサウジアラビア政府系ファンド(以下、サウジファンド)から過去数回に渡って株式非公開構想に関する提案がありました。2017年始めごろに初めての会合が行われ、石油依存経済から脱却しなければならないという理由から、テスラの株式非公開化のために資金を提供したいという提案を受けました。その翌年には数回に渡って同様の内容でアプローチを受け、株式非公開化するよう提案を受けました。サウジファンドなら、このような株式非公開化を成立させるに必要十分以上の資金力があります。

最近になってサウジファンドは市場を通してテスラ株を5%取得し、改めて会合を求められました。それで行われたのが7月31日の会合でした。この会合で、サウジファンドの最高責任者は私がもっと早く彼らとテスラの株式非公開化をしなかったことを残念に思うとしながらも、今回もテスラの株式非公開化を強く支持する意思表示をしてくれました。私は、サウジファンドはすでに最終決定を下しており、すぐにでも株式非公開化に着手することを望んでいると理解しました。

7月31日の会合の後、サウジファンドがいつでも契約を締結できる状態にあり、後は株式非公開化に着手するだけという段階にあると確信することができました。これが、8月7日に「資金は確保した」と発表した理由です。

8月7日以降も、サウジファンドの最高責任者と話し合いを継続しています。彼は、今後行わなければならない財務処理やデューデリジェンス、承認を得るための内部監査プロセスなどについてサポートする意思を示しました。さらに、非公開化にあたり、必要な株式保有率や対応すべき規制など、詳細も求められています。

もう一つの重要なポイントとして、株式非公開の決断をする前に、提案されている計画の意図や使用する資金の調達先など、全ての情報は提示されるということです。だだし、現時点では時期尚早のため情報を開示することができません。サウジファンドと継続して協議を続けますが、テスラには幅広い投資家が必要と考えているため、その他の投資家とも今後協議していく予定です。独立した特別委員会に詳細な提案を提示する前に、こういった協議を完結させておくことが必要です。

また、株式非公開化で必要となるほとんどの資本は借入ではなく普通株発行で調達されるため、企業の株式非公開に一般的に使用されるレバレッジ・バイアウトの仕組みとは異なります。テスラの負債をやみくもに増やすことは賢明ではありません。

このため、テスラを株式非公開化するために必要な資金は700億ドル以上必要という報告は、実際に必要な資金をはるかに上回っています。この420ドルという買取価格は株式非公開化を受けて株の保有を望まないテスラの株主のみに適用されます。私の予想では、現在テスラ株を保有する投資家の約3分の2が非公開となったテスラ株を引き続き保有すると考えています。

次のステップは何ですか?
先に述べた通り、先週火曜日の発表はすべての投資家が同じ情報を同時に得ることができるようにするための正しく公平な判断であったと思っています。今後は投資家の皆様と話し合いを続行し、専門家を招いてどのような仕組みや選択肢があるのかを調査していきます。これにより、テスラの株主の方が株式非公開した後、どの程度テスラ株を保有されるのかをより正確に把握することができるようになります。

最終的な提案が発表されれば、テスラ取締役会が設置する特別委員会が適切な評価プロセスを行うことになります。私の理解では、特別委員会はすでに設置段階にあり法律顧問も合わせて任命されています。取締役会で計画が承認されれば、関連機関による承認の取得が必要になります。そして、計画はテスラ株主の皆様に提案され、投票にかけられます。

シェアする