ウィンタードライブのアドバイス
Teslaには、冬や寒冷地で役立ついくつかの特別な機能が搭載されています。Teslaの全車両は、前後重量バランス、高い応答性のモーターコントロール、そしてダイナミックトラクションコントロールにより、冬期でも最適なドライビング性能を発揮します。
寒冷時では、空気抵抗の増加、キャビンの暖房および高電圧バッテリーの予熱など、より多くのエネルギーを使用します。寒冷時のドライビング パフォーマンスを最大限発揮するための様々な機能やアクセサリーについてご紹介します。
車両とアプリの機能をご覧いただき、快適で便利なドライブをお楽しみください。
車両のプレコンディショニング
出発予定時間前にプレコンディショニング機能を使用すると、出発予定時間前にバッテリーと車内を温め、快適なドライビングエクスペリエンスを約束します。車両のタッチスクリーンまたはTeslaアプリからスケジュールを作成して、車両をプレコンディショニングする時間と頻度を設定できます。
車両のタッチスクリーンからプレコンディショニングのスケジュールを作成する方法は次のとおりです。
- 「コントロール」>「予約」をタップします。
- スケジュールを作成する場所を選択します。
- 「プレコンディショニング」の横にあるアイコンをタップします。
- 車両のプレコンディショニングの予約を作成する時間、日、頻度を選択します。
- 「作成」をタップします。
Teslaアプリでプレコンディショニングの予約を作成する方法は次のとおりです。
- Teslaアプリを開きます。
- 「予約」をタップします。
- 「予約」の下で、予約を作成する場所をタップして選択します。
- 右上にあるアイコンをタップして開始します。
- 車両のプレコンディショニングの予約を作成する時間、日、頻度を選択します。
- 「作成」をタップします。
充電セッションを予約する
充電セッションを予約すると、Tesla車両の充電の開始時または終了時の管理を行うことができます。気温が低い時期は、充電完了の予約を出発時刻の直前に設定すると、車両のバッテリーを暖めるために必要な電力を削減することができます。
車両のタッチスクリーンから充電予約を作成する方法は次のとおりです。
- 「コントロール」>「予約」をタップします。
- 車両を充電する場所を選択します。
- 「充電」の横にあるアイコンをタップします。
- 車両の充電の開始時刻と終了時刻を選択したら、ご希望の充電頻度を選択します。
- 「作成」をタップします。
Teslaアプリで充電予約を作成する方法は次のとおりです。
- Teslaアプリを開きます。
- 「予約」をタップします。
- 「予約」の下で、車両を充電する場所をタップして選択します。
- 右上にあるアイコンをタップして開始します。
- 車両の充電の開始時刻と終了時刻を選択したら、ご希望の充電頻度を選択します。
- 「作成」をタップします。
空調を管理
Tesla車両の空調システムでは、以下の設定が可能です。
- キャビン温度
- 暖房
- 空調
- ファン速度
- 送風配分
これを有効に活用するために、空調システムを「自動」に設定することが推奨されます。「自動」設定が有効になると、設定されたキャビン温度を維持するために、暖房または空調配分を自動的に調整します。
車両のタッチスクリーンから空調を「自動」に設定する方法は次のとおりです。
- タッチスクリーン下側に表示される温度をタップします。
- 電源ボタンの横にある「自動」をタップします。
- 「自動」がオンになると、キャビン温度に基づいて暖房または空調配分を自動的に調整します。
または、装備されている場合、車内の温度を下げ、シートヒーターを使用することで、キャビン内での電気消費量を抑えることができます。空調を開き、シートアイコンをタップしてシート ヒーターを調整します。
注記:ヒートポンプ搭載車の場合、寒冷地ではキャビンとバッテリーを温めるためにノイズが聞こえる場合があります。
寒冷時に、車両の運転および充電性能をよりよく理解するためにも、これらのヒントをご参考ください。
エネルギーアプリの利用
車両のタッチスクリーンにあるエネルギーアプリでは、リアルタイムなエネルギー使用量と予測値を表示します。
走行中、車は予想される消費量をリアルタイムで測定し、いくつかの要因に基づいて航続距離の増加または減少をお知らせします。航続距離を延ばすために、エネルギー消費を減らす方法のヒントが表示されます。
同様に、エネルギーアプリは停車中のエネルギー使用量を測定し、車両が静止しているときにどのシステムがエネルギーを消費しているかを表示します。
注記:更新版のエネルギーアプリには、ソフトウェア バージョン2022.36以降が必要です。現行のエネルギーアプリは、2012年から2020年に製造されたModel Sおよび2015-2020年に製造されたModel Xではご利用いただけません。
プラグイン
急速充電を行うために車両のバッテリーを温めるには、気温が低い時などにバッテリーを温めるために時間がかかる場合があります。車両が電源に接続されているときは、キャビンやバッテリーのプレコンディショニングなどのエネルギーを消費する機能は、車両のバッテリーではなく外部電源に依存します。これにより、コンセントを抜いた後の運転に使えるエネルギーを最大化することができます。
注記:気温が氷点下になる場合、Tesla車両は標準の家庭用コンセントでは充電できない場合があります。これらの条件下では、バッテリーの温度を保つために、車両を充電したままにすることを推奨します。
トリップ プランナーを使用するには
トリップ プランナーは、リアルタイム データを使用して、目的地に到着するまでに充電スポットが必要な場合は、スーパーチャージャーをルートに含んだ道順を表示します。トリップ プランナーを有効にすると、スーパーチャージャーに到着した時に車両のバッテリーにどのくらい電力が残っているか表示するだけでなく、そこで充電に必要な推奨時間も確認することができます。これに加え、スーパーチャージャーへの到着に合わせて、車両はバッテリーを自動的に予熱します。
車両のタッチスクリーンからトリップ プランナーを有効にする方法は次のとおりです。
- マップの設定アイコンをタップします。
- 「トリップ プランナー」をタップします。
注記:充電が必要な場合は、目的地までナビゲートすると、トリップ プランナーが自動的に起動します。
積雪または凍結が予想される場合、これらのヒントはTeslaを安全に駐車および運転するのに役立ちます。
曇り取りおよび霜取り
フロントガラスの曇りや霜が検出されると、車両は自動的に曇り取りまたは霜取りを行います。フロントガラスの曇りは車両のフロントガラスの内側が冷えていて、室内の湿度が高い時にフロントガラスに結露が発生します。霜は、外気温が氷点下のときに降った雨が、車両のフロントガラスに氷の層を形成します。
車両のタッチスクリーンからフロントガラスの曇取りまたは霜取りを手動で行うには、次の手順に従います。
- タッチスクリーン下側に表示される温度をタップします。
- フロントガラスの曇り取りを行うには、フロントガラス アイコンを1回タップします。アイコンが青色に変わります。
- フロントガラスの霜取りを行うには、フロントガラス アイコンを1回タップします。アイコンが赤色に変わります。
- フロントガラス アイコンを3回目タップするとオフになります。
Teslaアプリからフロントガラスの霜取りを手動で行う方法は次のとおりです。
- Teslaアプリを開きます。
- 「空調」をタップします。
- 「デフロスター」をタップします。
ワイパーに氷の蓄積することを軽減するには
一部の車両では、ワイパー デフロスターを有効にすることで、雪や氷がワイパーに蓄積することを防ぐことができます。
車両のタッチスクリーンからワイパー デフロスターを手動で有効にする方法は次のとおりです。
- タッチスクリーン下側に表示される温度をタップします。
- ワイパー デフロスト アイコンを1回タップして、ワイパーの霜取りを行います。
- アイコンをもう一度タップするとオフになります。
お客様の車両にワイパー デフロスターが搭載されていない場合は、ワイパーをサービス位置に置くとワイパーをフロントガラスの霜取りと合わせて霜取りすることができます。
車両のタッチスクリーンからワイパーをサービス位置に置く方法は次のとおりです。
- 「コントロール」をタップします
- 「サービス」>「ワイパー サービス モード」をタップします
ミラーの自動格納をオフにするには
駐車時に氷の蓄積が予想される場合は、サイドミラーの自動格納をオフにすることができます。
車両のタッチスクリーンからサイドミラーの自動格納をオフにする方法は次のとおりです。
- 「コントロール」をタップします
- 「ミラー」>「ミラーの自動格納」の順にタップします。
注記:2012-2020年式Model Sおよび2015-2020年式Model Xでは、「コントロール」>「車両」>「ミラーの自動折りたたみ」の順にタップします。
ミラーが凍結している場合は、手でミラーを開閉し、ミラーの自動折りたたみを復元します。
ドアハンドルから氷を取り除く
車両のドア ハンドルに氷が蓄積すると、ドアが開かなくなることがあります。ドアハンドルから氷を取り外す際には、モデルの取扱説明書をご覧ください。
Model S
ドア ハンドルは、ハンドルを軽く押してせり出すよう設計されています。ドアハンドルを押すことが難しい場合は、キーを持って運転席側に近づくとハンドルが自動的にせり出すよう設定することを検討してください。
車両のタッチスクリーンからドア ハンドルが自動的にせり出すように設定するには、以下の手順に従います。
- 「コントロール」をタップします
- 「ロック」>「オートプレゼント ハンドル」をタップします。
または、次の手順でTeslaアプリのホーム画面からドアを開くことができます。
- Teslaアプリを開きます。
- 「コントロール」をタップします
- ドアの横にある矢印をタップして開きます。
Model X
フロント ドアには、氷に覆われている自動ドアを開くアイスブレーカーが装備されています。ドア ハンドルが凍結した場合、車両に近づくと運転席のドアが自動的に開くように設定できます。
次の手順で、車両のタッチスクリーンから運転席側のドアが自動で開くように設定できます。
- 「コントロール」をタップします
- 「ロック」>「自動ドア」の順にタップします。
この設定がオンの時、キー フォブのロック解除ボタンをダブルクリックして運転席側のドアを開くこともできます。
または、次の手順でTeslaアプリのホーム画面からドアを開くことができます。
- Teslaアプリを開きます。
- 「コントロール」をタップします
- ドアの横にある矢印をタップして開きます。
Model 3 および Model Y
次の手順でTeslaアプリから運転席ドアのラッチを解除することができます。
- Teslaアプリを開きます。
- 車の下に表示されるクイック コントロールのいずれかを長押しして、「コントロールのカスタマイズ」ビューを開きます。
- 「ドアのラッチを解除」を選択し、クイック コントロール スポットの1つにドラッグ アンド ドロップします。
- アプリのホーム画面に戻り、「ドアのラッチを解除」をタップして運転席ドアを開きます。
注記:気温が低い時、Model 3とModel Yは、窓が凍っている場合でもドアを開けやすいように、窓の位置を自動的に調整します。
または、車両のドア ハンドルを手動で開けることができます。黒色ドアハンドルの車両については、次の手順に従います。
- ドア ハンドルの一番前の部分を押して氷を取り除きます。
- ドア ハンドルの最後部を押します。
- ハンドルが動くようになったら、ドアを数回開いたり閉じたりして蓄積した氷を取り除きます。
シルバー ドア ハンドルの車両の場合は、次の手順に従います。
- ドア ハンドルの最後部を押します。
- 握りこぶしを使ってドアハンドル周りを軽く叩きます。
- これを氷の蓄積が取り除けるまで繰り返し行うと、ドアを開くことができます。
車両外側表面をクリアに保つには
他の車両と同様に、運転する前に重要な部分が凍っていたり雪に覆われていないことを再確認してください。ボンネット、ルーフ、テールゲートに積もった雪を落として、後方を走行する車両など、周囲の車両に危険が及ばないように注意してください。車両の表面から雪や氷を取り除くと、空気抵抗を低減させ、運転効率を向上させることができます。
また、これらのシステムが効率的に動作するよう、すべてのオートパイロット センサー、カメラ、キャビン空気取り入れ口から氷、雪、異物を取り除いてください。
雪道や凍結した道路を頻繁に走行する場合は、性能、安全性、コントロール性を高めるために以下のアクセサリーの装着を検討してください。
ウィンター タイヤ
冬用ホイールとタイヤ パッケージはTeslaショップまたは一部のTeslaサービスセンターで購入できます。冬用タイヤを取り付けた後、次の手順に従って車両のタッチスクリーンでタイヤ設定をリセットすることができます。
- 「コントロール」をタップします
- 「サービス」>「ホイールおよびタイヤ」>「タイヤ」の順にタップします。
注記: タイヤの空気圧は、温度が低いと低くなります。タイヤに空気を注入することで、優れたトラクションと転がり抵抗を維持します。
スノーチェーン
スノーチェーンは、積雪または凍結した路面で運転するときに役立ちます。冬季にタイヤチェーンが推奨または義務付けられている場合は、地域の規制に従ってください。スノーチェーンはTeslaショップまたは一部のTeslaサービス センターでご購入いただけます。
フロントガラスのウォッシャー液
新しい寒冷地用ウォッシャー液を補充します。氷結防止剤は時間の経過とともに蒸発します。定期的に新しいウォッシャー液を補充して、ワイパーを冬や寒冷地に備えます。
塗装保護フィルムと泥除け
冬季は、雪や凍結防止剤、異物により道路状況が悪化する可能性があります。Teslaショップの塗装保護フィルムと泥除けで車両の塗装を保護することを検討してください。
車両に関する詳細情報については、オーナーズマニュアルをご参照ください。
注記:お使いの車両に合わせてカスタマイズされた最新情報は、車両のタッチスクリーンで「コントロール」>「サービス」>「オーナーズマニュアル」の順にタップして、オーナーズマニュアルをご覧ください。この情報は、購入されている機能、車両構成、販売地域、およびソフトウェアのバージョンに応じて、お客様の車両特有のものとなります。
充電ポートのラッチが凍結した場合はどうすればいいですか?
充電ポートのラッチが凍結した場合は、充電ポート ヒーターを使用してください。
次の手順に従って、車両のタッチスクリーンから充電ポート ヒーターを有効にすることができます。
- 「コントロール」をタップします
- 「サービス」>「充電ポート ヒーター」の順にタップします。
- 追加の暖房や充電ポート ヒーターがない車両の場合、Teslaアプリから「デフロスター」を有効にすると充電ポートの霜取りの助けとなります。
注記:充電ポートが凍結した場合でも、橙色のインジケータが点滅し、低速でAC充電を行うことが可能になります。
車両のタッチスクリーンに青い雪の結晶アイコンが表示されます。 これはどのようなことを意味しますか?
バッテリーの温度が低すぎて最大出力および最大航続距離を達成できない場合、タッチスクリーンとTeslaアプリに青い雪の結晶アイコンが表示されることがあります。このアイコンが表示されると、回生ブレーキと加速性能が低下する場合があります。バッテリーが温まると車両の雪の結晶アイコンは消えます。車両のバッテリーは充電や、運転、プレコンディショニングすることで温まります。
注記:車両はできるだけ電源に接続したままにし、接続されていないときの充電レベルを50%以上に保つことで、気温の低下による影響を軽減することができます。
寒冷時に充電しているときに車両から蒸気が出るのは正常ですか?
はい。ヒートポンプ搭載車では、急速充電中、サーマルシステムがバッテリー温度を調整し続けるために、車両の前方から水蒸気が出ることがあります。