寒冷環境におけるベストプラクティス
寒冷環境においてModel Sでのユーザー体験を最大限に向上させるには、次のベスト プラクティスを実施します。
運転の前に
雪や氷が車両に付着すると、ドアハンドル、ウィンドウ、ミラー、ワイパーなどの可動部が凍結する場合があります。走行距離を最大限に伸ばし、性能を確保するためにも、走行前にキャビンやバッテリーを暖めておくとよいでしょう。方法としてはいくつかあります:
- プレコンディショニングと充電の予約を参照)。 (充電画面と空調画面でもアクセス可能)をタッチして、車両を運転する予定時刻を設定します(
- モバイルアプリで、「空調」に移動し、車内を暖める温度を調整できます。また、これにより必要に応じて高電圧バッテリーも温まります。
- モバイルアプリで、注空調は、少なくとも出発の30~45分前に作動させておくことをTeslaは推奨しています(空調を操作するを参照)。プレコンディション開始時間は外気温およびその他の条件により異なります。モバイル アプリは、車両が希望するプレコンディショニング温度に達したことを知らせます。
を選択すると、フロントガラス、ウィンドウ、ミラーについた雪、氷、霜を溶かすことができます。また、これにより必要に応じて高電圧バッテリーも温まります。
充電ポート
充電ポートのラッチが凍結してしまい、充電ケーブルが抜き取れなくなってしまった場合は、手動で充電ケーブルを外すよう試みます。手動で充電ケーブルを外すを参照してください。
極端な寒冷時や凍結するような状況では、充電ポートラッチがそのまま凍ることがあります。ラッチが凍結したために、充電ケーブルの取り外しまたは挿入ができない、または車両のスーパーチャージャーが機能しない場合、モバイル アプリで「車の霜取り」設定を使用します。この結果、充電ポートラッチの氷が溶けて、充電ケーブルの抜き差しができるようになります。
「スケジュール」設定を使用しても、充電ポートのラッチの凍結を防止することができます(プレコンディショニングと充電の予約を参照)。
充電
トリップ プランナー(使用可能な場合)を使用してTesla充電ポイントまで移動すると、Model Sが高電圧バッテリーを予熱するので、充電ポイントに到着したときには、バッテリー温度は最適化され、充電の準備が完了しています。これにより、充電の所要時間を短縮できます。参照(トリップ プランナーを参照)してください。
ウィンドウ
モバイルアプリで、「空調」に移動し「車を霜取り」を選択します。これで、フロントガラス、ウィンドウ、ミラーについた雪、氷、霜を溶かすことができます。
Teslaではサイド ウィンドウおよびリア ウィンドウ(フロント ガラスは対象外)への疎水性コーティングを低価格で提供しておりますので、モバイル アプリを使用してサービス予約してください。
ミラー
駐車時に着氷が予想される場合は、「自動格納式ミラー」をオフにしておきます。 の順にタッチします凍結により、サイドミラーの展開、格納ができなくなる場合があります。
ワイパー
駐車中に積雪や凍結が予想される場合は、ワイパーとウォッシャーを参照)。また、ワイパー デフロスターをオンにすることもできます(装備されていれば)。空調を操作するを参照してください。
の順にタッチします。これで、ワイパーがフロントガラスから持ち上がり、フロントガラスの霜取り時に同時にワイパーの霜取りができます(タイヤおよびタイヤチェーン
雪道や凍結路面でトラクションを高めるにはスタッドレスタイヤを使用してください。ウィンタータイヤはTeslaショップで購入することができます。(季節別タイヤ保管を参照)。
タイヤチェーンを装着することで、雪道や凍結路でトラクションを高めることができます。地域の法令を確認し、冬季に地域でタイヤチェーンが推奨されているか、使用が義務付けられているかを確認してください。詳細情報については、タイヤチェーンの使用を参照してください。
周辺温度が低くなると、車両のタイヤ空気圧は低下します。TPMSインジケータ ライトが点灯した場合、走行前にタイヤに空気を補充してください。外気温が6℃低下するとタイヤ空気圧は1 PSI低下します(タイヤのお手入れとメンテナンスを参照)。タイヤ空気圧を適正に保つことで、タイヤを路上の穴から保護し、航続距離を延ばせます。
運転中
寒冷時は、運転や車内の暖房、バッテリーの加熱などで電力消費が多くなります。電力消費を下げるためには以下が推奨されます。
- シート ヒーターで暖めます。シート ヒーターは車内ヒーターより消費エネルギーが少なくてすみます。キャビン温度を下げ、シートヒーターを使用すると、電力消費を削減することができます(空調を操作するを参照)。
- 運転速度を落とし、急激、頻繁な加速を避けてください。
- レンジモード(装備されている場合)をオンにすると、車内とバッテリーの温度を維持するために必要な空調システムの消費電力を自動的に制限します。レンジモードはシグネチャーライト(装備されている場合)を消灯し、フロントおよびリアのモータートルクを調整して航続距離を最大限引き伸ばします(航続距離を最大限に伸ばすを参照)。
回生ブレーキ
バッテリーの温度が低すぎると回生ブレーキの働きが制限されることがあります。運転を続けるとバッテリーの温度が上がり、回生電力が増加します(回生ブレーキを参照)。
バッテリー低温
運転後
使用していないときは、Model Sに充電プラグを挿入してください。これにより、バッテリーの代わりに充電システムが使用され、バッテリーは温めておくことができます(高電圧バッテリーに関する情報を参照)。
プレコンディショニングの予約
駐車したら、充電画面と空調画面の両方にあるModel Sのプレコンディショニングを実行する時刻を設定します(プレコンディショニングと充電の予約を参照)。「予約」を使用して、所定の場所での充電ポートラッチの凍結を防止することもできます。車両は、出発予定時刻までに車内とバッテリーが温まっているようプレコンディショニングを開始する時間を決定します。
設定でTeslaでは、車両に十分なエネルギーがあることを確認するため、プレコンディショニングに予約充電を設定することをお勧めしています。Model Sのプラグが差し込まれていない場合、バッテリーの充電レベルが20%を超えている場合に限ってプレコンディショニングが作動します。
車両の保管
Model Sを長期間駐車する場合は、充電ケーブルを挿入しておけば、正常な走行可能距離の短縮を防ぐことができ、さらにバッテリーを適切な温度に保つことができます。車両に充電ケーブルを挿したまま長期間放置しても安全です。
使用していないとき、Model Sは自動的にスリープモードに入ってエネルギーを節約します。モバイル アプリで車両の状態をチェックする回数を減らしてください。チェックするたびに車両は自動的に起動し通常の電力を消費します。