ダッシュカムとセントリーモード
外部カメラはオートパイロット機能をサポートしているだけでなく、車両の周囲のビデオクリップを録画してUSBフラッシュドライブに保存できます。これは特定の状況を動画記録に残したい場合に便利です。「自動」に設定すると、ダッシュカムは走行中の衝突をビデオ録画します。一方、セントリーモードが有効な場合、車両がロックされてパーキングにシフトしていると、セントリーモードは車両の周囲をモニターするアラームシステムになります。特定の状況が検出されると、セントリーモードは検出された脅威のレベルに応じて反応します。
ダッシュカムの使用
Model 3の電源が入っている場合に限って、ダッシュカムは車両の周りのビデオクリップを記録します(始動と電源オフを参照)。車両の電源が入っていないときは動画を記録しません。ダッシュカムを使用して、衝突など運転時の事故を記録します。
映像を保存して取り出すためには、ダッシュカムにおいて、正しくフォーマットされたUSBフラッシュドライブをフロントUSBポート(可能であれば、グローブボックス)に挿入する必要があります(ビデオ録画のためのUSBドライブの要件を参照してください)。
の順に進んでダッシュカムを有効にし、次を選択します。
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オート: Model 3が衝突やエアバッグの展開といった安全イベントを検知すると、ダッシュカムはUSBフラッシュ ドライブに録画を自動保存します。「オート」を選択している場合、検知はばらつく可能性があり、車両の電力、スリープおよびオートパイロットの状態に影響されます。注ダッシュカムが安全イベントを自動保存するかしないかは、いくつかの要因によって決まります(力のかかり具合、エアバッグが作動したか、など)。すべての安全イベントがダッシュカムにより自動録画されると期待しないでください。
- マニュアル: 最新10分間のドライブの録画をUSBフラッシュ ドライブに保存するにはダッシュカム アイコンにタッチする必要があります。
- クラクション: ホーンを押すと、ダッシュカムは最新10分間のドライブの録画をUSBフラッシュ ドライブに保存します。
有効になると、以下にタッチすることでクリップを手動保存することができます。
ダッシュカムのコントロールには以下があります。
ダッシュカムの映像を表示するには、録画映像を見るを参照してください。
セントリーモードを使用する
セントリーモードをオンにしている場合、Model 3をロックしてパーキングにするとカメラやセンサーの電源がオンになり、不審な行動があればそれを記録できるようになります。
セントリーモードの映像を保存して取り出すためには、ダッシュカムがオンになっていて、フロントUSBポート(望ましくは、グローブボックス)に正しくフォーマットされたUSBフラッシュドライブが挿入されていることを確認します(ダッシュカムの使用を参照してください)。
車両から離れるたびにセントリーモードを自動でオンにしたい場合は、
の順にタッチします。カスタマイズのために、以下に示す3つの追加設定があります。-
自宅を除く: お気に入りリストで自宅として設定した場所ではセントリーモードは作動せず(自宅、勤務先、お気に入りの目的地参照)それ以外の場所で駐車した場合は作動します。注自宅を設定するには、ナビをタッチして、自宅を長押しし、自宅の住所を入力します。「自宅として保存」をタッチします。
- 勤務先を除く: お気に入りリストで勤務先として設定した場所ではセントリーモードは作動しませんが、それ以外の場所で駐車した場合は作動します。勤務先の所在地を自宅住所と同様に設定します。
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お気に入りを除く: お気に入りリストに設定した場所では、セントリーモードは作動しませんが、それ以外の場所で駐車した場合は作動します。注自宅、勤務先またはお気に入りとしてリストされている場所を認識させるには、Model 3を保存した場所の10 m以内に駐車する必要があります。
タッチスクリーンまたはモバイル アプリを使用して手動でセントリーモードをオンまたはオフにすると、次に車を運転するまで、自宅、勤務先またはお気に入りが無効になります。
または、音声コマンドまたはTeslaモバイル アプリも使用することができます。音声コマンドを使用してセントリーモードを有効にするには、「Teslaを安全に」、「自分の車の安全に」、「セントリー オン」、または「セントリーを有効にする」などと発話します(音声コマンドを参照)。
セントリーモードを使用するには、少なくともバッテリー残量が20%以上必要です。バッテリー残量が20%よりも低くなった場合、セントリーモードは無効となりモバイルアプリより通知されます。セントリーモードを有効にすると、バッテリー消費が増加します。
セントリーモード映像を表示するには、録画映像を見るを参照してください。
スタンバイ、アラート、アラームステータス
セントリーモード使用時、Model 3はその周囲環境に合わせて、スタンバイ、アラート、アラームという3つの状態のいずれかになります。
- スタンバイ。 Model 3 セントリーモードを有効にすると、自動で「スタンバイ」状態になります。カメラは継続的にセキュリティの脅威となる可能性がないか、周囲を監視します。
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アラート。誰かがModel 3に寄りかかるか、極端に近寄るなど、セントリーモードが脅威の可能性を検出すると、セントリーモードはアラート状態に切り替わり、以下のようになります。
- ヘッドライトが一時的に点滅します。
- タッチスクリーン上にカメラが録画中であることを示すメッセージが表示されます。
- セントリーモードでは、トリガーされたイベントの直前10分間の映像がUSBフラッシュドライブ(使用可能で取り付けられている場合)に保存されます。
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アラーム: 主要な脅威に対してセントリーモードは以下のように対応します。
- セキュリティアラームが有効になり、音声システムが普通でない大きな音を発します。
- アラーム状態が発生すると、Model 3とペアリングされた携帯電話のモバイルアプリに、ただちにアラート通知を送信します。
- トリガーされたイベントの直前10分間の映像がUSBフラッシュドライブ(使用可能で取り付けられている場合)に保存されます。
- 30秒後にスタンバイ状態に戻ります。
- およそ2018年4月以降に製造された車両の場合: 最長2分間の映像を保管のために車両の内部ストレージに保存できます。この映像はダッシュカム ビューア(装備されていて使用可能な場合)を使用して手動でUSBフラッシュ ドライブに手動で保存することができます。
注意セントリーモードだからといって、車両が損傷を被るようなすべての状況でセキュリティ アラームが作動するわけではありません。セントリーモードは多くのファクターを用いてセキュリティ アラームを作動させるかどうかを判断します。必ずしもすべての影響が検知されるわけではなく、すべての状況でアラームが作動するわけでありません。
録画映像を見る
Model 3がパーキングにシフトしているときに、タッチスクリーンで録画した映像を見ることができます。アプリ ランチャーのダッシュカム アイコンまたは「コントロール」画面のダッシュカム アイコンにタッチします。画面の上隅にあるメニューアイコンにタッチします。タブには、すべてのビデオクリップのリストが、場所やタイムスタンプで整理されて、表示されます。必要に応じて、動画映像を一時停止、巻き戻し、早送り、削除します。また の順に移動して、最新のクリップおよび保存済みクリップを含むすべてのダッシュカムおよびセントリーモードの映像を消去することができます。
USBフラッシュ ドライブを抜いて、コンピューターに差し込み、TeslaCamフォzルダまたはTeslaTrackModeフォルダ(該当する場合)に入ってビデオクリップを見ることもできます。
TeslaCamフォルダーには、次の3つのサブフォルダーがあります。
- 最新のクリップ: 録画の際、ダッシュカムは60分サイクルで映像を連続的に「最新のクリップ」に保存します。手作業で保存しなければ、映像は1時間ごとに上書きされます。各クリップには、各カメラ(フロント、リア、左および右)から4本の動画が録画されています。注リア カメラでの録画は2018年2月ごろ以降に製造された車両のみ使用可能です。
- 保存済みのクリップ: ダッシュカムを使用して保存したすべての記録が含まれます。
- セントリー クリップ: アラート状態やアラーム状態のトリガーがかかったすべてのセントリーモード イベントの直前10分間の映像です。USBフラッシュ ドライブの記憶スペースが制限されると、もっとも古いセントリー クリップが削除されて、新しいクリップのためのスペースを提供します。一旦削除されたクリップを復元することはできません。
USBフラッシュ ドライブに空き容量がない場合、これ以上動画を保存することはできません。フラッシュドライブに空きがなくなることを防ぐため、保存されたビデオを定期的に別の装置に移動し、フラッシュドライブから削除してください。