節約モードユーザーガイド

節約モードでは、Powerwallがご自宅へ電力を供給する方法を最適化することで節約を最大化します。節約モードにより、一日および季節を通じて行われる電力会社の料金の変化を最大限利用するために、Powerwallが特定の時間に電力系統から充電し、電力系統へ放電を行います。

システムの仕組み

節約モードが有効になっている場合、Powerwallはエネルギー アービトラージと呼ばれる方法を利用します。エネルギー アービトラージでは、電気料金が低い時にPowerwallに電力を蓄電し、その低コストの電力を電気料金が高い時に電力系統に売電します。Powerwallはご自宅の電気の利用状況を予測し、このアービトラージのための充放電の動作を最適化します。

注記:電力系統に対して充放電できるかどうかは、電力会社との契約等により異なります。Powerwallの「設定」メニューを参照して、ご利用の地域で利用できる内容をご確認ください。

エネルギー予測とその効果について

Powerwallは電力消費の予測を行います。これは、Powerwallがお客様の季節ごとの電気の利用状況と太陽光発電量のパターンを学習し、継続的にモニタリングすることにより行われます。太陽光発電に利用できる十分な太陽光がなく、電気料金が高い時間帯(ピーク時)に電力を使用する可能性が高いと予測される場合、Powerwallは電気料金の低い時間帯(オフピーク時)に充電を優先し、費用のかかる時間帯(ピーク時)に放電します。これにより、Powerwallは放電する最適な機会を待ってアイドル状態になり、ご家庭への電力の供給は太陽光発電または電力系統からの電力が優先される場合があります。この方法により、お客様の電気料金のお支払いを低く抑え、電力系統で電力が必要になった場合にサポートすることが可能となります。

太陽光発電予測

Powerwallでは、気象衛星データを使用して作成された太陽光発電の予測データも使用します。この予測は、天候に応じて変化する太陽光発電量を予測するために使用されます。また、節約モードが有効な場合に、Powerwallが充電と放電のタイミングをより適切に判断するのに役立てられます。たとえば、明日の天気が概ね曇りになると予測される場合、Powerwallは通常は余剰太陽光から充電するのではなく、電気料金の低い時間帯に送電網からあらかじめ充電するようにプログラムされる場合があります。

注記:この予測を賢く行うには、電力消費量を学習する時間が必要なため、設置後7日間は節約モードが期待どおりに動作しない場合があります。

Teslaアプリにおける節約モードの見え方

節約モードの利用中には、Teslaアプリのホーム画面に表示される電気の流れをご覧頂くことで、太陽光発電システムとPowerwallが一日を通してどのように稼働しているかをよりよく理解することができます。Powerwallと太陽光発電用のTeslaアプリのホーム画面には、太陽光発電、Powerwall、電力系統からの電力、および自宅での電力消費量などご自宅における電気の流れがリアルタイムで表示されます。

以下の一連の画像には、節約モードを使用している場合の一般的なPowerwallオーナーの一日が示されています。この例では、夏季の家庭の様子が示されています。家庭で消費しない余剰の太陽光発電量は、後で電力需要のピーク時に電力系統にエクスポートするためにPowerwallに蓄えられます。

注記:実際の時間帯と電力量はご家庭によって異なる場合があります。また、本事例や画像の中において、お住まいの国でご利用いただけない製品が含まれる場合がありますが、概念は同様です。

 
午前8時 早朝
電気料金が安いオフピークの時間帯から一日が始まります。太陽光発電は、家庭に電力を供給しながら、太陽光発電の余剰分をPowerwallに蓄電して後でこの電力を使用します。
午前8時における時間帯制御モード
午前8時における時間帯制御モード
 
午前12時 正午
Powerwallが満充電になったので、余剰電力は送電網に送られています。
午前12時における時間帯制御
午前12時における時間帯制御
 
午後3時 ミッドピーク(中間の電気料金)

この時間帯の電気料金は、ミッドピーク時間帯(中間の電気料金)のため少し高い状況です。 

この家庭では、ピークの時間帯に入る前に冷房を開始するようにスケジュールされています。Powerwallは電力消費の予測に基づいてプログラムされ、電力系統から購入する電気料金を削減するよう放電します。この時点で、Powerwallはまだ電力系統に余剰電力を放電していません。 

家庭での電力消費量を賄うのに十分な電力がない場合、Powerwallはミッドピークの時間帯に電力系統から電力を購入して使用することを許可します。

午後3時における時間帯制御モード
午後3時における時間帯制御モード
 
午後5時  ピーク

電気料金が最も高いピーク時間帯に入ったため、Powerwallはこの家庭の電力消費をサポートするために放電するようにプログラムされています。余剰電力は経済的な価値を最大化するため、電力系統へ送られます。

午後5時における時間帯制御モード
午後5時における時間帯制御モード
 
午後9時  ミッドピーク時間帯

ピークタイムが終了時には、Powerwallは、設定されているバックアップのための蓄電率まで放電されています。ピーク時間帯後の電力消費が通常少ないため、このミッドピークの時間帯には電力系統から電力の購入を許容するようにプログラムされています。 

ご家庭で消費される電力のほとんどがピーク時間帯以降の場合で、ミッドピークの時間帯の電気料金が高くなる場合、Powerwall はこの時間帯に蓄えた電力を供給するようにプログラムすることができます。 

午後9時における時間帯制御モード
午後9時における時間帯制御モード
 
深夜  オフピーク

この家庭におけるオフピークの電気料金の時間帯は真夜中に始まります。電力コストを最小限にするように充電スケジュールを設定されていると、この時間帯にTesla車両に安い系統電力から充電されます。Powerwallに利用可能な電力が蓄電されていても、オフピーク時にPowerwallから電力を供給するようにプログラムされていなければ、Powerwallの蓄電した電力でTesla車両を充電することはありません。 

Powerwallはこの時点では電力系統から充電を行っていませんが、天候予測から明日、太陽光発電の余剰電力が少ないと予測される場合は、Powerwallはこのオフピーク時間帯に送電網からあらかじめ充電を行い次のピーク時間帯に備えます。 

深夜0時における時間帯制御モード
深夜0時における時間帯制御モード

電気の流れを理解する

Teslaアプリの「エネルギー」タブでは、システムの発電状況を確認できます。各レポート メーターを個別に選択するか、「日」の横にあるグラフのアイコンをタップしてデータを重ねて表示することができます。「日」をタップすることで、「週」、「月」、「年」、「累計」の表示を切り替えることができます。  

以下の例では、送電系統とPowerwallを使用している家庭の電力使用履歴がどのように見えるかを示しており、節約モードの動作を理解するのに役立ちます。お客様のTeslaアプリ内に表示される実際の数値は、お客様の電力料金、家庭での電力消費量、太陽光発電量により異なります。 

エネルギーのグラフでは、太陽光発電と電力系統に関わる電力量を示しています。電力系統のグラフでは、ご家庭で使用された電力が正の値として表示され、電力系統へ供給(売電)された電力が負の値として表示されます。Powerwallのグラフでは、ご家庭や送電網に電力を供給するための放電を正の値として表示し、送電網や太陽光発電からの充電を負の値として表示します。

節約モード:夏季の太陽光発電

夏季は太陽光発電量が多くなります。Powerwallはピーク時(しばしばオフピーク時)の電力消費量を相殺するため太陽光発電からの充電を優先します。

太陽光発電システムと連携してPowerwallを利用する場合

系統電力の正味使用量 Powerwallからの放電
Powerwallは太陽光発電量が多い午前中に充電して、夕方に電気料金がピーク時間帯になった時に電力系統からの購入電力量を削減します。 Powerwallが、ピーク時間帯にご家庭と電力系統へ電力を放電しているところを表しています。蓄電された電力は、ご家庭の消費電力量を相殺するよう使用されます。
太陽光発電の価値 エネルギーの値

節約モード:冬季の太陽光発電

節約モードにより、Powerwallは冬季の太陽光発電量が少ない場合でも、ご自宅のエネルギー価値の最大化に努めます。夏季と比べると冬季の太陽光発電量は半分にも満たない場合があります。冬季には、Powerwallはピーク時の家庭の電力使用量を賄うために電力系統からより頻繁に充電する必要があり、夏とは異なる時間帯に充電を行う場合があります。 

Powerwallはオフピーク時間帯の低価格な電力を、ピーク時間帯に使用して電力料金を削減します。時間帯に応じた電気料金プランを設定することで、一年を通して電気料金を削減することができます。これにより、従来の電力料金プランにはなかった価値を生み出すことが可能です。

太陽光発電システムと連携してPowerwallを利用する場合

系統電力の正味使用量 Powerwallからの放電
Powerwallは、ピーク時の家庭での電力使用量を賄うため、ピーク時間帯に入る前に電力系統と太陽光発電システムからあらかじめ充電を開始します。ピーク時にPowerwallから電力系統に放電することはありません。 太陽光発電量が少ない場合、Powerwallは電力系統からの電力料金が低い時間帯に充電を行い、ピーク時間に家庭で消費が予想される電力を供給して電気料金を削減します。
太陽光発電の価値 エネルギーの値