停電時の運転と対応
Powerwallはエネルギーの自立と安全性をもたらし、停電時でも家庭での生活を継続することができます。停電中は、Powerwallに蓄電した電気を放電し、ご自宅に電力を供給します。停電は予測できないものであり、数時間から数日間続く可能性があります。Powerwallのバックアップ電力供給の方法、ご自宅でのベストプラクティスを理解することで、停電時におけるバックアップ可能時間を引き延ばすことができます。
Powerwallによる自立運転時の電気の供給方法
停電が発生した場合、Powerwallは電力系統から切り離され、自宅へのバックアップ電源を復旧します。
システム構成によっては、停電時でも太陽光発電システムから充電できるので、停電時であっても太陽光発電システムとPowerwallから自宅に電力を供給することが可能です。Powerwallと連携されていない太陽光発電システムは、停電時は機能しません。(多くの太陽光発電システムでは停電が起きると発電量が制限されますが、Powerwallと連携されている場合には、停電中でもその制限を受けるはなく通常通り太陽光発電システムを利用することができます)
停電時に、家庭内での電気消費または蓄電可能な量以上の太陽光発電量が発生している場合、Powerwallは太陽光発電システムのインバーターに発電を削減またはオフにする信号を送信して、自宅を過剰発電から保護します。これは通常、Powerwallの充電率が100%に近づくと発生します。Powerwallが再び電力を受けることが可能になると、太陽光発電インバータに対してオンへ復帰するための信号が送信されます。
停電の通知
電力系統からの電気の供給が5分以上途絶えると、Teslaアプリは警告を発信して、家庭内での電気消費量の管理を促します。電気の供給が復旧すると再度通知が送信されます。この通知を確実に受信するためには、Teslaアプリで左上の歯車のアイコンから「設定」の画面に移動し、「通知」を選択します。ここでは、停電を含む、すべての通知の受信設定を行うことができます。お使いの端末機器の設定でTeslaアプリからの通知が許可されていることをご確認ください。さまざまなオフグリッドおよび停電イベント、および予定されているプッシュ通知についての詳細はこちらをご覧ください。
停電中の電力管理
停電中は、合計消費電力がPowerwallの定格出力の合計を超えない限り、バックアップする電化製品の台数に制限はありません。停電時にPowerwallを使用できる時間を延ばすための最もよい方法は、エアコン、車両用充電器、電気ヒーター、食洗器など、電気消費量の高い電化製品の使用を減らすことです。停電時、PowerwallはTeslaの車両とも通信して、ご自宅で必要な電気の需要を超えることなく充電することができます。
停電に対する備え
停電を引き起こすおそれのあるような気象現象は、電力系統の不安定や太陽光発電量の低下を引き起こすため、停電時間が数時間ではなく数日間に及ぶ可能性があります。停電が発生する可能性がある場合、停電中に電気消費量の高くなる作業を最小限に留めることを検討してください。お住まいの地域で停電が頻繁に起こる場合は、Tesla アプリでバックアップのための蓄電率を高く設定することをご検討ください。停電が懸念される気象の発生が予測される場合、 Storm Watchは、停電が発生する可能性を想定してPowerwallシステムを自動的に準備します。気象条件によっては、風で飛ばされた落ち葉や雪が太陽光パネルを覆うことで、発電量を低下させてしまう場合があります。悪天候時は毎日パネルをチェックして、安全に障害物を取り除いてください。
Powerwallに過負荷がかかった場合
停電時に、電気消費量の非常に高い負荷(製品)を利用すると、Powerwallが過負荷となり、ご自宅への電力供給を停止することがあります。その場合、該当する負荷をオフにしてください。Powerwallは1分以内に再起動を試みます。うまく再起動しない場合は Powerwall を手動で再起動することをお試しください。
Powerwallの蓄電残量が少なくなったとき
停電時、Powerwallの蓄電残量が10%未満の場合、スタンバイ状態になり、自宅への電力供給を停止します。システムがインターネットに接続されている場合は、Powerwall がスタンバイ状態になると、Tesla モバイルアプリにプッシュ通知が届きます。
スタンバイ状態において、太陽光発電システムとペアリングされている場合、Powerwallは現地時間の午前8時から午後4時までの間、1時間ごとに太陽光発電からの充電を自動的に試みます。太陽光発電量が、自宅へ電力を供給しながら Powerwallを充電できる十分な量がる場合、この自動充電は継続されます。残量が2.5%以下になると、Powerwallは非アクティブになり、1時間待ってから再度充電を試みます。
Powerwallの再起動
Powerwallシステムがご自宅に電力を供給しなくなった場合は、蓄電残量が少ないか、過負荷が繰り返されたため、スタンバイ状態になっている可能性があります。システムがインターネットに接続されている場合は、Powerwall がスタンバイ状態になったとき、または過負荷が発生したときにプッシュ通知が届きます。
Powerwallを再起動するには、電力負荷が高いもの(消費電力の大きいもの)をすべてオフにし、必要な電力を削減します。Powerwallのオン/オフ スイッチをすばやく切り替えると、再起動を開始できます。お使いの携帯電話がPowerwallとペアリングされており、インターネットに接続されている場合は、次の手順で再起動することもできます。
- Teslaアプリで「Powerwallが作動していません」を選択します。
- 通知を確認して再起動が成功したことを確認し、「Powerwallの再起動」をタップします。
注記:Powerwallの再起動は、快晴の日に、自宅に電力とPowerwallの充電が十分に行うことができる場合にのみ行ってください。
バックアップゲートウェイのリセット
手動での再起動によってPowerwallがオンラインにならなかった場合、Gatewayの中にあるリセット ボタンを使用して電源を入れ直すことで、システム全体をリセットすることができます。
注記: この場合Gatewayを再起動するだけで、設定はリセットされません。
電源を再度オンにしても失敗した場合、Powerwallを起動するのに十分な電力が残されていない可能性があります。Powerwallをオンラインに戻すには、電力系統との接続が回復するまでお待ちいただく必要があります。
ローカルネットワーク上でのモニタリング
インターネットとセルラー通信接続が切れると、Tesla アプリに最新の情報が表示されない場合があります。 この際、Powerwallシステムの運転状況を確認するためにローカル ネットワーク上のWebブラウザからGatewayにロカールで接続してモニターし、Powerwallの電力の流れと充電レベルを確認することができます。
注記: モニターするためにゲートウェイへの接続を維持するには、PowerwallスイッチをONの位置のままにしておく必要があります。