バックアップのための蓄電率

バックアップのための蓄電率では、Powerwallの蓄電容量のうち、バックアップとして確保しておく蓄電量を設定することができます。Tesla アプリでバックアップのための蓄電率を調整することができ、停電などのバックアップとしてご自身でどの程度確保しておくかを任意で設定することができます。

仕組みについて

バックアップのための蓄電率は、Powewallの蓄電容量の一部にあたります。つまり、残りの部分は自家消費モードまたは時間帯別制御モード用に利用できる蓄電容量にあたります。停電が発生した際には、バックアップのための蓄電率として設定された蓄電容量分も利用可能になり、Powerwallはご家庭に電力を供給するために放電を開始します。停電の長さによっては、Powerwallはバックアップの充電率を下回って放電する場合があります。停電が解消すると、Powerwallは通常の運転を再開する前に、任意で設定したバックアップのための充電率まで優先して充電を行います。

セットアップ方法

バックアップのための蓄電率の設定を行うには、Tesla アプリを開いて次の手順に従います。

1. エネルギーのホーム画面で「設定」をタップします。
2. ご希望のバックアップのための蓄電率に合わせてスライダーを調整します。

注記：バックアップのための蓄電率を100に設定すると、自家消費モードまたは時間帯別制御モードは使用できなくなります。100に設定すると、それらの運転モードによる潜在的な経済的利益を下げることになり、かつ送電網への依存度を増加させることにつながります。

バックアップのための蓄電率の設定：高い設定vs低い設定

系統電力の停電に備えて蓄電残量を多く確保しておきたい場合や、お住まいの地域で停電が頻繁に起こる場合はバックアップのための蓄電率を高く設定する事がおすすめです。自家消費モードまたは時間帯別制御モードが有効になっているときにPowerwallのパフォーマンスを最適化したい場合は、バックアップのための充電率を低く設定することがおすすめです。

蓄電率を20％未満に設定すると、「バックアップ残量低」のインジケータが表示され、停電が長引いたときにPowerwallの蓄電量が不足し、バックアップをサポートできない場合があります。

Powerwallの蓄電量が5％以下のときに停電が発生した場合は、すぐに自宅へ電力供給がされなくなり、Powerwallは電力を節約するため、翌朝の太陽光発電システムからの再充電まで待機します。朝になると、ご自宅での利用とPowerwallの充電の両方に十分な太陽光発電が利用できるようになるまで、Powerwallは定期的に状況の確認を行い稼働します。停電時のPowerwallの動作について詳しくはこちらをご覧ください。