詳細設定
Powerwallには、電力系統への売電や電力系統からの買電に関する様々な詳細設定と機能があります。これらの設定は、電力系統に何らかの影響を与える可能性があります。設定に対しての影響が明確ではない場合は、Teslaアプリで詳細設定を調整する前に設置を担当した認定販売施工会社にご確認ください。
電力系統からの充電
Powerwallは、特定の条件下において電力系統から充電することができます。2023年初旬以降、Teslaアプリでのグリッド充電設定は、デフォルトで認定販売施工会社によって設定されています。Powerwallの試運転中に、認定販売施工会社がデフォルト設定を変更した場合、「グリット充電が制限されています」というメッセージが表示されます。これは、電力会社が充電を禁止している場合や、システムが第三者によって所有されている場合によく発生します。
仕組みについて
Powerwallが電力系統から充電できる場合、Teslaアプリでは以下のオプション設定を利用できます。
グリッド充電:電力系統からの充電オプション | 詳細 |
---|---|
いいえ1 | Powerwallは電力系統から充電しません。 |
はい | Powerwallは電力系統から充電します。 |
「いいえ」に設定すると、Powerwallは太陽光発電からのみ充電されます。これにより、自家発電のパフォーマンスが向上し、グリッドへの依存が軽減されます。
「はい」に設定すると、バックアップのための蓄電率を維持する上で十分な太陽光発電を利用できない場合、あるいは時間帯別制御モードで経済的なメリットがある場合のみ、Powerwallは電力系統から充電します。電力会社からの充電を有効にする前に、自家発電の目標を見直し、税務に関する影響がある場合などは専門家に相談してください。
注記:この設定の内容にかかわらず、Powerwallの蓄電量が不足している場合やStorm Watchモードを使用している場合には、電力系統から充電することができます。
予備運転モード
気温が低いと、あらゆるバッテリーでは一般的に充電能力が低下します。Powerwallはこれに対処するために、プリコンディショニング機能を有しています。プリコンディショニング機能とTesla独自の水冷式温度管理システムの組み合わせにより、他の家庭用蓄電池よりも低い温度でPowerwallを動作させることができます。
仕組みについて
気温が氷点下になると、プリコンディショニング機能がオンになり、Powerwallを温めて運転と充電パフォーマンスを改善します。Powerwallは自らを温めるために少量の電力を消費しますが、それにより高入力での充電が可能になります。 寒い夜には、Powerwallは日の出前に自動的に予熱し、日中に太陽光発電による電力を最大に蓄えられるようにします。
プリコンディショニングを使用する場合は、次のことも考慮してください。
- Powerwallは、内部温度を検知し最適なタイミングでモードのオン/オフを行うため、お客様ご自身ではプリコンディショニング機能を操作できません。
- プレコンディショニング中、電力フローの画面に太陽光発電または電力網からPowerwallに流れるエネルギーが表示される場合があります。これは正常な動作であり、エネルギーは充電ではなく加熱に使用されます。
- 冬の数か月の間は、寒冷地でのパフォーマンスを維持・向上するために必要なPowerwallの容量が少量確保されます。これにより、Tesla アプリで表示される放電量と家庭内の電力消費量などが一致しない場合があります。このような差異が生じた場合でも、お客様の総容量は変更されていませんのでご安心ください。この少量の確保された電力はパフォーマンスの維持・向上のために確保されるものです。