ブレーキと停車

ブレーキシステム

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警告
ブレーキ システムは安全にかかわるため正常に機能することが非常に重要です。Model X ブレーキング システムのブレーキペダル、ブレーキ キャリパー、またはその他のコンポーネントで何か問題を感じた場合は、直ぐにTeslaまでご連絡ください。

Model X 最大のブレーキ圧をかけたときにホイールがロックすることを防止するアンチロック ブレーキ システム(ABS)を装備しています。この機構によって、大半の路面状態で急ブレーキ時のステアリング制御が改善されます。

緊急ブレーキ操作中は ABS が常に各ホイールの速度をモニターし、利用可能なグリップに応じてブレーキ圧を変更します。

ブレーキ圧が変わると、ブレーキ ペダルから振動が伝わります。これは ABS が作動していることを示すもので、異常な動作ではありません。振動が感じられる間は、ブレーキ ペダルを一定の圧力でしっかり踏み続けてください。

黄色の円に囲まれたABSの文字
Model Xを最初にスタートさせると、最初にABSインジケーターが「インストゥルメントパネル」上で短く黄色に点滅します。このインジケーターが点灯したときは ABS に故障が発生しており、ABS は機能していませんので、Teslaにご連絡ください。ABS が故障していても、ブレーキシステムは影響を受けることなく完全に機能します。ただし、ブレーキの制動距離が長くなることがあります。慎重に運転し、急ブレーキは避けてください。
赤い円で囲まれ、下にBRAKEの文字のある赤い「!」
Model Xを最初に始動したときに短く表示される以外で、「インストゥルメントパネル」にこの赤色のブレーキ インジケーターが表示された場合は、ブレーキシステムの不具合が検出されているか、ブレーキ液の量が少なくなっています。ただちにTeslaにご連絡ください。一定の圧力でしっかりとブレーキをかけ、安全な場所に車両を停車させます。
黄色の円で囲まれ、下にBRAKEの文字のある黄色の「!」
ブレーキ ブースターの故障が検出されると、インストゥルメント パネルに黄色のブレーキ インジケーターが表示されます。安全が確認できたら、ブレーキを一定の力で長押しして車両を停車させます。油圧ブースト補正が起動します(油圧ブースト補正を参照)。

緊急ブレーキ操作

緊急時は、摩擦力の低い路面上でも、ブレーキ ペダルを床まで力一杯踏み込んで圧力を保ち続けます。ABS は、利用可能な摩擦力に従って各ホイールのブレーキ圧を調整します。この機能によってホイールのロックが防止され、可能な限り安全に停車することができます。

別の手段を使用して車両を停止させる必要がある場合は、タッチスクリーンのドライブ モード ストリップにあるパーキング ボタンを長押しして、ブレーキをかけ、ボタンを押したままにして駆動トルクを取ります。「コントロール」にタッチしてドライブ モード ストリップを表示します。

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警告
ブレーキ ペダルを軽く何度も踏むポンピングはしないでください。ポンピングは ABS の動作を妨げ、制動距離を長くするおそれがあります。
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警告
常に前の車との間に安全距離を保ち、危険な運転状況に注意してください。ABS は制動距離を改善することができますが、物理法則を変えることはできません。ABS はハイドロプレーニング現象(水の層がタイヤと路面との直接の接触を妨げる現象)の危険を防ぐこともできません。
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注意
衝突の危険が差し迫っている状況では、自動緊急ブレーキ(衝突回避アシスト参照)は自動的にブレーキをかけることがあります。自動緊急ブレーキは、衝突を防止するように設計されたものではありません。最善の場合でも、走行スピードを落とすことによって正面衝突の衝撃を最小限にくいとめるにすぎません。衝突回避を自動緊急ブレーキに任せきりにすると、重大な事故や死亡事故につながるおそれがあります。
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注意
緊急時にブレーキが正常に機能しない場合、センター コンソールまたはタッチスクリーンのドライブ レバーのパーキング ボタンを長押ししてModel Xを停車させてください。必要時以外は、この方法で車両を停車させないでください。

ダイナミック ブレーキ ライト(装備されている場合)

時速50 km以上で走行している時に急ブレーキをかけた場合(または、自動緊急ブレーキが作動した場合)、ブレーキライトが短い間隔で点滅し、他のドライバーにModel Xが急に減速していることを警告します。Model Xが完全に停止すると、ハザードランプが点滅します。アクセルを踏むか、ハザードライトのボタンを押すまで、ライトが点滅し続けます(ハザードランプの点滅参照)。

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トレーラーをけん引する場合は(該当する場合)、独立したブレーキ装置がトレーラーになくても、トレーラーのブレーキライトも前述のように動作します。
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警告
トレーラーをけん引する場合は(該当する場合)、必ず車間距離を十分にあけてください。急ブレーキを踏むと、横滑り、ジャックナイフ、およびコントロールの損失につながる場合があります。

ブレーキディスク ワイピング

寒冷気候や雨天でもブレーキを確実に制動させるために、Model Xにはブレーキ ディスク ワイピング機能が搭載されています。寒冷気候や雨天を検知すると、この機能はごくわずかな制動力を繰り返しかけて、ブレーキ ディスク表面から水分を取り除きます。

油圧フェード補正

Model X 油圧フェード補正も搭載しています。これは、ブレーキ圧とABS動作でブレーキ性能の低下がないかを監視するのに役立ちます。ブレーキ性能の低下が検出されると(ブレーキがフェードしたり、寒冷時や雨天時など)、ノイズが聞こえたり、ブレーキ ペダルが足から離れるような感触があったり、ブレーキ圧力が大幅にアップしたと感じることがあります。ブレーキは通常どおりに使用します。ブレーキ ペダルから足を離したり、「ポンピング」したりすることなく、ブレーキを踏み続けます。

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注意
緊急時にブレーキが正常に機能しない場合、センター コンソールまたはタッチスクリーンのドライブ レバーのパーキング ボタンを長押ししてModel Xを停車させてください。必要時以外は、この方法で車両を停車させないでください。
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警告
運転状況に危険が増している場合は、常に前方の車両との間に安全な車間距離を保ち、注意を払ってください。ブレーキ ディスク ワイピングおよび油圧フェード補正を使用中であっても、必ず適切な圧力をブレーキに付加してください。

油圧ブースト補正

Model X ブレーキ ペダルを踏んだときにブレーキを動作させるブレーキ ブースターを搭載しています。油圧ブースト補正には、ブレーキ ブースター故障時に機械動作面で支援する機能があります。ブレーキ ブースターの故障が検出されると、ブレーキ ペダルの踏み込みが固くなったように感じられ、ブレーキ ペダルを踏んだときにノイズが聞こえます。Model Xを停車させるには、ブレーキ ペダルから足を離したり、「ポンピング」したりすることなく、ブレーキ ペダルを一定の力で踏みます。ほかの車両や歩行者とは安全な距離を確保し、慎重に運転します。ブレーキ ペダルの反応性の劣化があり得ます。

回生ブレーキ

Model Xの走行中に、運転者の足がアクセルペダル離れていると、回生ブレーキによって車両は減速し、余剰電力をバッテリーに戻します。停車に備えアクセルペダルから足を離して減速することで、回生ブレーキを利用して航続距離を伸ばすことができます。

回生ブレーキによる車両の減速は、バッテリーの現在の状態に応じて異なる場合があります。例えば、バッテリーが冷えている場合や既に完全に充電されている場合、回生ブレーキが制限される場合があります。

パワー メーター(インストゥルメントパネル下部の中央にある水平線)には、電力使用量がリアルタイムで表示されます。

  1. パワー メーターの左側は、回生ブレーキによって発生した電力、または車両を減速するために使用された電力を示します。バッテリーに戻されている電力は緑色で表示され、通常のブレーキ システムで使用される電力は灰色で表示されます。
  2. パワー メーターの右側は、バッテリーから出力される電力(車両の加速などに使用される電力)を示します。アクセルペダルを踏むと、パワーメーターは黒で(もしくは表示が暗い場合は白で)右に延びていきます。
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冬用のコンパウンドとトレッドデザインを採用したタイヤを取り付けると、回生ブレーキの制動力が一時的に低下する可能性があります。ただし、車両は継続的に再キャリブレーションするように設計されており、タイヤ交換の後、直線加速していくと回生ブレーキ力が徐々に回復していきます。大半のドライバーは通常運転を短時間行えば回復しますが、日頃ゆっくり加速するドライバーの方の場合は、再キャリブレーションが実行されている間は多少強く加速する必要がある場合があります。「サービス」 > 「ホイールとタイヤ」 > 「タイヤ」の順にタップしてウィンタータイヤを選択してこのプロセスを早めます。
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Model X が回生ブレーキで減速されると(高速走行中に足をアクセルペダルから完全に離すなど)、ブレーキランプが点灯して、後続の人たちに車両が減速していることを知らせます。
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Model Xは回生ブレーキを使用しているので、このブレーキ パッドは一般的に、従来のブレーキ システムのパッドほど頻繁には使用されません。錆や腐食の蓄積を避けるために、Teslaではブレーキ ペダルを頻繁に踏んで機械式ブレーキをかけ、ブレーキ パッドおよびローターを乾燥させることを推奨しています。
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積雪時やまたは凍結した道路状況では、Model Xのトラクションが失われる場合があります。、設定を使用することを推奨しています。、設定を使用することを推奨しています。。

パーキング ブレーキ

パーキングブレーキをかけるには、「コントロール」 > 「安全」の順にタッチし、ブレーキペダルを踏んでから「パーキングブレーキ」にタッチします。

赤い円で囲まれ、下にPARKの文字のある赤いPの文字
パーキングブレーキをかけると、インストゥルメントパネルに赤色のパーキングブレーキ インジケーターが表示されます。

パーキングブレーキは、他のギアにシフトすると解除されます。

また、タッチスクリーンのドライブモードストリップにあるパーキングボタンを長押しすることでも、パーキングブレーキをかけることができます。

黄色の円に囲まれた黄色のPの文字
パーキングブレーキに電気上の問題が生じると、「インストゥルメントパネル」に黄色のパーキングブレーキインジケーターが点灯し、不具合発生のメッセージが表示されます。
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パーキング ブレーキは後輪のみに作用し、ペダル ブレーキ システムからは独立しています。
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注意
万一、Model Xの電力が失われると、タッチスクリーンにアクセスできなくなるため、ジャンプスタートしないと(ジャンプスタートを参照)、パーキングブレーキを解除することはできません。
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積雪や凍結した場所では、特に冬用タイヤを装着していない場合、勾配のある路面で Model X がスリップするのを防ぐための十分なトラクションが後輪で得られない場合があります。積雪または凍結した場所での駐車は避けてください。車両を安全に駐車させることはドライバーの責任です。
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警告
駐車するには道路が急傾斜過ぎる場合、またはパーキングブレーキが適切に作動していない場合、Model Xにアラートが表示される場合があります。アラートはガイダンスを提供することを目的とし、特定の道路や天候条件などを含め、安全に車両を駐車するためにドライバーの判断を代わりに行うものではありません。車両を安全に駐車することができるかどうかの判断はこのアラートのみに頼らないでください。車両を安全に駐車させることはドライバーの責任です。

ブレーキの摩耗

Model X ブレーキ パッドはウェア インジケーターを備えています。ウエア インジケーターは、ブレーキ パッドに取り付けられた薄い金属片で、パッドが摩耗するとローターとの間でこすれてスキール音が鳴ります。このスキール音は、ブレーキ パッドの耐用寿命が尽き、交換が必要であることを示します。ブレーキパッドを交換するには、Tesla サービスにお問い合わせください。

タイヤとホイールを取り外して定期的にブレーキを点検する必要があります。ローターとブレーキ パッドの詳細な仕様と整備期限については、サブシステムを参照してください。さらに、Teslaでは、冬季、凍結防止剤がまかれる道路では、毎年または20,000 km走行毎にブレーキキャリパーを清掃および潤滑することを推奨しています。

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警告
摩耗したブレーキ パッドを交換しないと、ブレーキ システムを損傷し、危険なブレーキ動作を招くおそれがあります。