車両輸送者向け注意事項

ホイールを接地させた状態で輸送しないでください

Model Xに搭載されるフロントモーターおよびリアモーターはホイールが回転すると発電します。Model X を輸送する時は必ず 4 本のタイヤすべてを地面から離してください。輸送中はタイヤが回転しないことを確認してください。

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警告
タイヤが回転してしまうような状態では絶対に車両の輸送を行なわないでください。重大な損傷または過熱につながる恐れがあります。まれにではありますが、極度に加熱すると周りのコンポーネントに引火する恐れがあります。
リア ホイールを接地したままで、フロント ホイールをけん引トラックでリフトされてけん引されているときのModel Xで、赤い「X」は実施すべきではないことを示します。
フロントホイールを接地し、リアホイールをけん引トラックで持ち上げられてけん引されているときのModel Xで、赤色の「X」は実施すべきではないことを示します。
RV車の後ろで全4輪を接地して移送されているModel Xで、赤色の「X」は実施すべきではないことを示します。

Teslaが指定している以外の方法でModel Xの輸送を行わないでください以下のセクションに示す指示に従い、記載されるすべての警告および注意事項を厳守してください。誤った方法で輸送中に発生した車両の損傷は保証対象にはなりません。

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Teslaでは、Teslaロードサイドアシスタンスによる出動ではないサービスの料金を返済する義務や責任を負いません。

認定された輸送方法

Model Xの輸送に推奨されるのは、平ボディトラックまたは同等の輸送車両です。平ボディトラックを使用時は、前後どちらの方向で載せても構いません。

平ボディトラックに積載されたModel X。

平ボディトラックを使用しないでModel Xを輸送する必要がある場合は、タイヤスケートを使用してタイヤを地面から離してから輸送を開始してください。この方法は時速55 km以下で行い、絶対にタイヤスケートの製造元が指定する制限速度を超えてはなりません。この方法を使用する場合、Teslaはフロントタイヤを浮かせて、リヤタイヤにタイヤスケートを履かせて車両を前向きすることを推奨しています。

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フロントホイールをタイヤ スケートに載せてModel Xを輸送することは推奨されませんが、ヨーク(またはハンドル)に外部ホイール ロックなどを使用してフロント タイヤを固定し、タイヤが回転しないよう細心の注意を払って実施できる場合はこの限りではありません。
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注意
いずれかのホイールが空転する恐れがある状況では絶対に車両の輸送を行わないでください。
フロントホイールをけん引トラックに持ち上げられ、リアホイールをドーリーに載せてけん引されているModel X
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注意
平ボディトラックにModel Xをウィンチで載せる前に輸送モード(輸送モードの有効化参照)を有効にしてください。輸送モードが使用できない、またはタッチスクリーンが利用できない場合は、必ずセルフローディングドーリーまたはタイヤスケートを使用して、認定された輸送位置に車両を積載してください。Teslaは、セルフローディングドリーまたはタイヤスケートを使用したModel Xの輸送が原因となる、個人財産の損害などのいかなる損害についても責任を負いません。
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輸送モードは、Model Xをウィンチを使用して平ボディトラックに載せるため、または車両を駐車スペースから移動するためだけに使用されます。輸送モード中は、タイヤをゆっくり(5 km/h未満)、極めて短い距離(10 m未満)回転させることしかできません。輸送モードの有効化を参照してください。これに従わないと、車両に保証の対象とならない重大な損傷および過熱を与える恐れがあります。
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警告
Model X には、衝突により損傷する可能性のある高電圧コンポーネントが取り付けられています高電圧コンポーネント参照)Model Xを輸送する前に、必ずコンポーネントが通電されている前提で作業することが重要です。緊急対応する専門業者が車両の安全を確認しすべての高電圧システムに電圧がかかっていないことを正確に確認するまで、必ず高電圧安全注意事項(個人保護具の着用など)に従ってください。これらを怠ると重大な事故につながる恐れがあります。

セルフレベリング エアサスペンションシステムの無効化

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Model X低電圧電源から電力の供給がない場合、タッチスクリーンを使用するには、外部からの低電圧電源が必要になります。車両に電力供給がない場合を参照してください。

Model Xがエアサスペンション システムの搭載されている車両である場合、電源がオフのときでも自動的にセルフレベリングが実行されます。損傷を防止するため、ジャッキモードにしてセルフレベリングを無効にする必要があります。

  1. タッチスクリーンで「コントロール」 > 「車高」の順にタッチします。
  2. ブレーキ ペダルを踏み、「非常に高い」にタッチして高さを最大にします。
  3. 「コントロール」 > 「サービス」 > 「ジャッキ モード」の順にタッチします。
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ジャッキ モードは、時速7 km/hを超えるとキャンセルされます。

輸送モードの有効化

輸送モードは、Model Xを平ボディトラックにウィンチで巻き上げる際に、パーキングブレーキを解除します。輸送モードが有効になっている時は、車両のサイドブレーキが無効になっていることを知らせるメッセージが表示されます。輸送モードを有効にするには以下が必要です。

  • 低電圧 電力。Model Xに電源が供給されていないと、タッチスクリーンが使用できないため輸送モードを有効にすることはできません。
  • Model X はキーを検出しなければなりません。輸送モードはキーが検出されている時のみ有効となります。
  • 車両が充電器に接続されていないことを確認します。Model Xにプラグが挿入されている場合、輸送モードは使用できません。

輸送モードを有効にする:

  1. 車両がパーキングになっていることを確認します。
  2. タイヤに輪留めをかけ、Model Xを確実に固定してください。
  3. ブレーキ ペダルを踏み込んだままタッチスクリーンで 「コントロール」 > 「サービス」 > 「けん引」の順にタッチします。タッチスクリーンには、Model Xの正しい輸送方法を促すメッセージが表示されます。
  4. 輸送モードボタンを押します。このボタンが青色なので、輸送モードが有効であることがわかります。 Model X はブレーキが解除され、押して動かす(歩行する速度以下)またはウィンチで引き上げることができます。

輸送モードをキャンセルするには、輸送モードにもう一度タッチするか、Model Xをパーキングにシフトします。電話キーが検出されない場合、輸送モードをキャンセルすると、Model Xの電源がオフになります。車両の再始動にはカードキーが必要な場合があります。

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電気系統が故障している場合、タッチスクリーンを使用して輸送モードを有効にすることができないため、セルフローディング ドリーまたはタイヤスケートを使用します。車両をドーリーに積載する前に、必ずドーリーの製造元による仕様および推奨積載重量を確認してください。

前方から平ボディトラックに引き上げる(けん引アイボルトを使用)

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Model Xに電源から低電圧電力の供給がない場合にボンネットを開く、またはタッチスクリーンを使用するには、外部の低電圧電源が必要になります。車両に電力供給がない場合を参照してください。
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注意
損傷を避けるために、車両を平ボディ トラックに引き上げるときは、適切に取り付けられたけん引アイを使用してください。シャーシ、フレーム、またはサスペンション コンポーネントを使用して引っ張ると、車両を損傷する恐れがあります。
  1. けん引用アイボルトを見つけます。けん引フックはフロントトランクに収納されています。
    フロントトランクにあるけん引アイボルトを示す矢印。
  2. けん引ボルト カバーを取り外すには、小型のマイナス ドライバーを上部および底部にあるスロットに差し込み、スナップを解除して、カバーを手前に引きます。
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    けん引ボルトカバーは、車両の黒色マイナス(-)端子に接続されています。
    車両前面およびけん引ボルト カバーのスロットを指し示す矢印を示す。
  3. けん引ボルトをしっかりと挿入し、確実に固定されるまで反時計回りに回します。
    車両前面(拡大図と矢印を使用して、けん引アイボルトを反時計回りに回して固定することを示す)。
  4. けん引ボルトにウィンチ ケーブルを取り付けます。
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    注意
    引く前に、けん引ボルトがしっかりと締まっていることを確認します。
  5. 輸送モードを有効にします。
  6. Model Xをゆっくりと平ボディトラックの上に乗せてください。

フロントから平ボディ トラックに引き上げる(けん引アイボルトを使用しない)

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注意
損傷を避けるために、車両を平ボディ トラックに引き上げるときは、適切に取り付けられたけん引アイを使用してください。シャーシ、フレーム、またはサスペンション コンポーネントを使用して引っ張ると、車両を損傷する恐れがあります。
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警告
けん引ボルトを使用せず、この方法で車両を平ボディ トラックに引き上げる場合は、車両を再走行させる前に、すべてのサスペンションのファスナーが適正なトルクで締め付けられているか点検し、すべてのコンポーネントに損傷がないか目視点検してください。ファスナーが緩んでいた場合、または損傷が見つかった場合は、影響のあるコンポーネントを交換してください。

前章で説明された通り、ウィンチを車両に接続する際はけん引用アイボルトを使用することが強く推奨されます。しかし、けん引用アイボルトが使用できない場合(損傷、喪失など)、次の説明通りにけん引用ストラップを取り付けてください。

  1. 車両前部の下、それぞれのロアー サスペンション アームのけん引用ストラップを取り付けます。
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    注意
    けん引用ストラップを他のサスペンション構成部品に取り付けないでください。けん引用ストラップは、以下に示すように、ロアー サスペンション アームだけに取り付けてください。
    車両のフロント下側の図(下側サスペンションを青色で示す)。
  2. アンダーボディを損傷しないよう保護できるもの(木材など)をけん引用ストラップとアンダーボディの間に設置してください。
  3. 輸送モードを有効にします。
  4. Model Xをゆっくりと平ボディトラックの上に乗せてください。

車両後方から平ボディトラックの上に引き上げます

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注意
損傷を避けるために、車両を平ボディ トラックに引き上げるときは、適切に取り付けられたけん引アイを使用してください。けん引ボルト用ヒッチ、シャーシ、フレーム、サスペンション コンポーネントのいずれかを使用して引っ張ると、車両を損傷する恐れがあります。
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平ボディ トラックにModel Xを積載する前に、輸送モードがオンであることを確認してください。

前章で説明された通り、ウィンチを車両に接続する際はけん引用アイボルトを使用することが強く推奨されます。ただし、車両をリアから積載する必要があるような状況が発生した場合は、Teslaではけん引ボルト用ヒッチにウィンチを装着することを推奨しています。けん引ボルト用ヒッチの接続方法は、オーナーズ マニュアル記載の手順を参照してください。

タイヤの固定

8 点留めタイダウン法で車両を固定する必要があります。

  • 固定用ストラップの金属部品が、車輪の塗装面または面に接触しないようにしてください。
  • ボディパネル上または車輪内に固定用ストラップを置かないでください。
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注意
固定用ストラップを車両ボディのシャーシ、サスペンション、その他の部品に取り付けると、車に損傷を与える可能性があります。
固定用ストラップを取り付けた状態のリアホイールの図。

車両に電力供給がない場合

Model X低電圧電源から電力の供給がない場合、以下の手順でボンネットを開くかまたは低電圧バッテリーでジャンプスタートします。

  1. フードを開きます。車両に電力がない場合にフードを開くための詳細情報については電源がない状態でフードを開けるを参照してください。
  2. 低電圧バッテリーをジャンプスタートさせます(ジャンプスタートを参照)。
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けん引業者: 車両を充電スタンドまで輸送して、充電準備をするための詳細情報については電力切れを参照してください。