航続距離を最大限に伸ばす

電力消費量に影響する要因

走行中:

  • 増加した走行速度。
  • 環境条件(低温、高温、風など)
  • 空調による車内温度調整
  • 上り坂走行: 上り坂を走行するときには多くのエネルギーを必要とし、電力消費率が速くなり、航続距離の減りが早まります。その代わり下り坂の走行では、車両の回生ブレーキにより上り坂で消費されたエネルギーの一部を回収できます(回生ブレーキを参照)。
  • 短距離走行や交通渋滞車両の始動時、車内とバッテリーを指定の温度にするには電力を消費します。非常に短い距離を複数回走行したり、交通渋滞時に空調をオンにしたままでいると平均電力消費量が大きくなる場合があります。
  • 過積載
  • ウィンドウが複数下りている
  • ホイールおよびタイヤがメンテナンスされていない
  • 設定のカスタマイズまたはサードパーティーのアクセサリー(ルーフ、トランク内のラック、ホイール)

充電器に接続せずに駐車中

  • キャビンをプレコンディショニングするまたは空調を使用する。
  • サモン
  • 車載インフォテインメントと空調システム
  • セントリーモード
  • Teslaまたはサードパーティーのモバイル アプリのリクエスト

航続距離を最大限に伸ばすためのヒント

ガソリンエンジン車で行うような省エネ運転で、航続距離を最大限に伸ばすことができます。航続距離を最大限に伸ばすために:

  • 運転速度を落とし、急激、頻繁な加速を避けてください。加速とスピードの制御を支援するために、「コンフォート」モード(「コントロール」 > 「ペダル&ハンドル」 > 「加速」にタッチ)およびスピードアシスト(スピードアシスト参照)の使用を検討してください。
  • 安全な場合は、ブレーキペダルを使用する代わりにアクセルペダルを調整して速度をゆっくり下げます。アクセルペダルを踏まずにModel Sを走行させると、回生ブレーキが車両を減速させ、余剰エネルギーをバッテリーに戻します(回生ブレーキを参照)。
  • ヒーターやエアコンなどの電装品の使用を控えます。車内を空調で暖房するより、シート ヒーターおよびハンドルヒーター(搭載車の場合)を利用して温めるほうが効率的です。
  • 運転する前に、車両を充電接続したままの状態で、モバイル アプリから「空調」 > 「空調をオン」の順にタッチして、優先設定をカスタマイズし、車両のプレコンディショニングを実行することで、車内を快適な温度にして、必要に応じてウィンドウの霜取りを行います(モバイルアプリを参照)。
  • 「予約」(充電画面と空調画面でもアクセス可能)をタッチして、車両を運転する予定時刻を設定します(プレコンディショニングと充電の予約を参照)。
  • ストップモードを「ホールド」に設定して、低速走行時の回生ブレーキの効果を上げます。
  • ホイールは仕様どおりのものを使用し、タイヤには所定の空気圧(タイヤのお手入れとメンテナンス参照)で充填したうえで必要に応じて、タイヤ位置を交換するようにします(メンテナンスサービスの間隔参照)。
  • 不要な荷物は車両から降ろして、積載量を減らします。
  • すべての窓を完全に上げます。
  • 装備されている場合はレンジモードをオンにします(レンジモードを参照)。
  • セントリーモードやキャビン過熱保護などの機能は航続距離に影響します。不要な機能は無効にしてください。
  • 車両の待機中にエネルギー消費が過剰にならないよう、使用していないときには車両を充電器に接続してください。

レベル オフする前の最初の数か月間に、予測航続距離がわずかに減少するのは正常です。時間が経つにつれて、フル充電における航続距離が徐々に、自然に減少していく可能性があります。これはバッテリーの効率、経年劣化といった要素によります。バッテリーや航続距離の過度の劣化の原因となるハードウェア問題が万が一発生すると、Model Sがドライバーにそのことを知らせます。

インストゥルメント パネルのパワー メーターでは、エネルギー使用量のフィードバックを確認できます。

レンジプランナー

Model Sに表示される航続距離は、残存バッテリー エネルギーの推定量であり、EPA評価消費量に基づいています。ドライバー個人の運転パターンや外的な条件には左右されません。インストゥルメント パネルに表示される航続距離は、実際に走行した距離に比べて減り方が速くなることがあります。お客様の直近の電力消費量を基に予想航続距離を確認するには、電力アプリを開きグラフを表示します。

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定格航続距離は、米国ではEPA評価消費量に基づいており、他の地域で掲示および実行されている試験によるものとは異なります。

車両は常にエネルギーレベルと最寄りの充電ステーションを監視します。

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ナビゲーション検索バーの「充電ポイント」にタッチすると、スーパーチャージャーやデスティネーション チャージング サイトなど、充電ポイントがさまざまなタイプで切り替えできます。

既知の充電ステーションの範囲外に出ようとすると、タッチスクリーンにメッセージが表示されて、範囲内にある充電ステーションのリストを表示するかどうかを尋ねます。充電場所をリストから選択する時、Model S がナビゲーションの指示とターンバイターン経路リストを表示し、充電場所に到着するまでのエネルギーの残量を予想します。

トリップ プランナー(販売地域で使用可能な場合)では、スーパーチャージャー経由のルート設定を行い、充電と走行にかかる時間を最低限に抑えます。有効にするには、「コントロール」 > 「ナビゲーション」 > 「トリップ プランナー」の順にタッチします。

エネルギー アプリ

エネルギーアプリでは、車両の推定エネルギー使用量をリアルタイムに視覚的に表示します。エネルギーアプリを使用するには、タッチスクリーンで「アプリケーションランチャー」 > 「エネルギー量」へと進みます。2 種類のグラフから選択します。

  • 消費量: Model Sが過去10、25、50 km(5、15、30マイル)に消費したエネルギー量を表示します。

    瞬間値または平均値をタッチして予想航続距離を調整します。瞬間値は直近のデータポイントのみを使用して予想航続距離を推定するのに対し、平均値は 5, 15 または 30 マイル (10, 25 または 50 km) におけるエネルギー消費からより正確な予想航続距離を推定します。

  • 走行データ: 目的地へ移動中の電力消費量をモニターできます。初期の予測に対する実際の使用量を追跡できます。緑色の線は実際の使用量を、灰色の線は予測使用量を表します。ズーム レベルを変更するには、チャートの右上隅にあるズーム アイコンにタッチします。
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トリップチャートは目的地へのナビゲーションを行っている場合のみエネルギー使用量を表示します。

レンジモード

レンジモード(装備されている場合)ではエアコンシステムの電力を制限して省エネにし、シグネチャー ライトをオフにします。「コントロール」 > 「走行」 > 「レンジモード」の順にタッチしてレンジモードをオンにします。全輪駆動車両でオンにすると、レンジモードではモーター間のトルク配分を最適にし、航続距離を最大にします。

エネルギーの節約

Model S Model S には省エネ機能があり、 使用していないときの消費エネルギーを減らすことができます。世代の新しい車両では、この機能は自動化され最適なレベルの省エネモードが提供されています。一方、世代の古い車両では、 「コントロール」 > 「ディスプレイ」 > 「省エネモード」 の順にタッチし、以下のオプションを選択します。

  • オフ - 夜間のみ(午後10時から朝5時まで)Model S が省エネモードに移行します。アイドル時のエネルギー消費量が多くなることがあります。
  • オン - Model Sを使用していないときのエネルギー消費は大幅に少なくなります。インストゥルメントパネルと Bluetooth の起動が遅くなります。
  • 常に接続 - 省エネモードが機能しているときも携帯電話データ接続を維持します。このオプションにより、モバイル アプリと Model S の接続が速くなり、車に乗ってからすぐにインターネット接続が可能です。電力消費量は若干多くなります。