トラクションコントロール
動作の仕組み
トラクション コントロール システムは、フロントとリアのホイールの速度を常に監視しています。Model Y のトラクションが低下すると、システムがブレーキ圧とモーターの電力を制御してホイールスピンを最小にします。初期設定ではトラクション コントロール システムはオンになっています。通常の条件下では、安全性を最大にするためオンのままにしてください。
警告
トラクション コントロール システムは、危険な運転や高速で急転回することで引き起こされる衝突事故を防止するものではありません。
トラクション コントロールを無効にする
通常の条件下では、トラクションコントロールシステムは常にオンにしておく必要があります。以下のような、どうしても車輪を回転させたいという場合に限ってオフにします。
- 積雪路面や砂利道での発進。
- 深雪や砂、泥道での走行。
- 穴や深い轍からの脱出。
- オフロードの走行。
後輪駆動車の場合、トラクション コントロールをオフにし、
の順にタッチするとホイールを空転させることができます。全輪駆動車の場合、状況に応じて以下のオプションから1つを選択することができます。
- 「スリップスタート」は、泥、雪、氷などで動けなくなったときにModel Yを脱出しやすくするように設計されています。「スリップスタート」をオンにしてホイールが回転できるようにし、抜け出せない状況からModel Yを動かし出せるようにします。
- 「オフロードアシスト」は、オフロードを走行するときの性能全体を改善するように設計されています。ホイールの回転に加え、「オフロードアシスト」ではフロントモーターとリアモーター間のトルクのバランスを取り、トラクションを最適にします。「オフロードアシスト」では、車両の一方のトラクションがあってももう一方のトラクションが失われるような起伏のある道や柔らかい面でのトラクションを改善します。「オフロードアシスト」がオンの場合、アクセルペダルによるトルクが徐々にかかるようになるため、低速運転時(岩だらけの道など)で役立ちます。有効になっているとき、タッチスクリーンの運転速度の上に「オフロード」が表示されます。
「スリップスタート」または「オフロードアシスト」をオンにしたままにする必要がなくなったら、これらの設定をオフにしてトラクションコントロールをもう一度有効にすることが強く推奨されます。これらの設定をオンにしたままの場合は、次回運転時に「トラクションコントロール」が自動的に有効になります。
注
走行速度に関わらず「スリップスタート」および「オフロードアシスト」を使用することができますが、高速運転時にはあまり効果がありません。
注
オートパイロットを使用している場合、スリップスタートおよびオフロードアシストは利用できません。
注
スリップスタートまたはオフロードアシストがオンになっているときにクルーズコントロールを有効にすると、これらの機能がオフになりトラクションコントロールが有効になります。
注
オフロードアシストをオンにしているときには、自動緊急ブレーキおよび車線逸脱防止機能は利用できません。