エアバッグ

エアバッグの位置

エアバッグは以下のように適切な位置に設置されています。エアバッグについての注意事項は、サンバイザーに表示されています。

Model S は、前席の両座席にエアバッグと肩および腰ベルトを装備しています。エアバッグは、これらの座先位置での補助拘束装置です。事故が起きたときの大けがや死亡のリスクを最小限に減らすため、座席にエアバッグが装備されているかどうかに関わらず、ドライバーを始めすべての乗員は、必ずシートベルトを着用してください。

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右ハンドル車では、助手席と運転席のエアバッグの位置が逆になります。
車内のすべてのエアバッグの位置
  1. 助手席用フロント エアバッグ
  2. 運転席ヘッドエアバッグ
  3. シート搭載サイドエアバッグ
  4. カーテン エアバッグ

エアバッグの動作

エアバッグはセンサーが衝撃を検知して展開開始値を超えると膨張します。これらの展開開始値により、エアバッグが乗員を保護するタイミングで開けるよう衝撃の重大度を予想します。エアバッグは、大きな力で瞬時に展開し、大きな音を立てます。展開したエアバッグは、シートベルトとともに乗員の体の動きを制限し、けがのリスクを低減させます。

通常、フロント エアバッグは追突、横転、側面衝突、急ブレーキ、悪路の走行では展開しないように設計されています。同様に、フロントエアバッグは軽度の正面衝突、乗り上げ衝突、細い物体(ポールや樹木など)への軽度の衝突など、すべての正面衝突で展開するわけではありません。車体の外見が大きく変形してもエアバッグが展開しないことがあったり、逆に構造的な損傷の場合には比較的軽微な破損でもエアバッグが展開することがあります。したがって、衝突後の車両の外観から、フロント エアバッグが膨らんだかどうかを判断することはできません。

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警告
障がいをお持ちの方のために、エアバッグシステムに影響が及ぶような改造を行う前に、Teslaまでご連絡ください。

エアバッグの種類

Model S は、次のような種類のエアバッグを装備しています。

  • フロントエアバッグ: フロントエアバッグは、助手席に乗車した大きなお子さまや大人を最大限に保護できるように設計されています。すべての注意事項や指示に従って、助手席にお子さまを乗せてください(地域で許可されている場合)。
  • サイドエアバッグ: サイドエアバッグは胸郭および骨盤を保護します。このエアバッグは側面から大きな衝撃を受けた時だけ展開します。車両の衝撃を受けなかった側のサイドエアバッグは展開しません。
  • カーテン エアバッグ: カーテンエアバッグは頭部を保護します。車両の衝突側と非衝突側の両方に取り付けられているカーテン エアバッグは、重度の側面衝突を受けた場合、または車両が横転した場合のみに膨らみます。

エアバッグ ステータス インジケーター

助手席フロント エアバッグの状態は、タッチスクリーンに表示されます。

文字付きのエアバッグ記号および助手席記号: 助手席エアバッグOFF
助手席フロント エアバッグがOFFの場合、助手席エアバッグOFFインジケータがタッチスクリーンに表示されます。助手席側のフロント エアバッグがOFFの場合、衝突が起きてもエアバッグは展開しません。このインジケーターは、座席に乗員がいないときでも表示されます。チャイルドシートを助手席に取り付けて運転する場合(地域で許可されていれば)、助手席フロントエアバッグのステータスがOFFになっていることを必ず慎重に確認してください。
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2019年12月ごろより前に製造された車では、助手席に人が座っていない場合、助手席エアバッグOFFインジケータは表示されません
丸に斜線の記号と文字の付いたチャイルドシート アイコン:助手席エアバッグON
助手席に大人が座る場合は、必ず助手席フロントエアバッグを有効にしてください。助手席側のエアバッグがONの場合、衝突が起きるとエアバッグが展開します。
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警告
お子さまを助手席に座らせることが現地の法で許可されている場合、ドライバーが責任を持って、助手席フロントエアバッグがOFFになっていることを確認してください。チャイルドシートやブースター シートを使用する場合でも、エアバッグが作動する状態の助手席にお子さまを座らないでください。お子さまが重傷を負ったり死亡事故につながる危険性があります。

助手席のフロントエアバッグをコントロールする

お子さまが助手席に乗っている場合(チャイルドシートまたはブースター シートでも)、衝突時にお子さまが怪我しないように助手席のフロントエアバッグを無効にしなければいけません。助手席にチャイルドシートを装着する前に「コントロール」 > 「安全」 > 「助手席用フロントエアバッグ」の順にタッチして、助手用フロントエアバッグスイッチをOFFに切り替えてください。

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助手席用フロントエアバッグのコントロールにアクセスするには、助手席に人が座っていないことを確認してください。乗員センサーが重さ(人、チャイルド シート、物体など)を検出していると、コントロールは灰色に表示されます。助手席用フロント エアバッグをオンまたはオフにする前に、シートから重さの原因になっているものを取り除く必要があります。
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Model S は静電容量式のタッチスクリーンを搭載しており、手袋をしている場合は、タッチしても反応しないことがあります。タッチスクリーンが反応しない場合は、手袋を外すか、指先に導電性の素材を使った専用の手袋を着用してください。
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手動で助手席のフロントエアバッグを無効にしたときは、助手席に大人の乗員が座るときに乗員を保護するために必ず再度手動で有効する必要があります。
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前述の重量しきい値に基づいて動作するはずの助手席側エアバッグのON/OFFが動作しない場合、直ちにTeslaまでご連絡ください。
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助手席フロント エアバッグをオンにしたまま、お子さまを前列助手席には座らせないでください。大けがまたは死亡事故につながる可能性があります。お子さまを助手席に乗せて運転する前に、助手席用フロント エアバッグがOFFになっていることを確認することはドライバーの責任です。
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助手席側フロント エアバッグ、または助手席側フロント エアバッグのタッチスクリーン コントロールが機能していないと思われる場合(たとえば、助手席用フロント エアバッグをオフにしたにも関わらずエアバッグ ステータス インジケーターがオンになっていたり、またはその逆の場合だったり、またはエアバッグをオンまたはオフにするためのタッチスクリーン コントロールが灰色で表示されている場合など)は、助手席に人を座らせないでください。ただちにTeslaにご連絡ください。

正確な乗員感知を確認する

正確に助手席の乗員を感知するために、乗員は次のことを行う必要があります。

  • シートベルトを着用する。
  • シートクッション中央に真っすぐに座り、背もたれに肩を付け、正面のフロアに足を快適に伸ばします。適切な座位置と不適切な座位置の例を参照してください。
  • シートクッションの座位置を維持し、体重をシートから浮かせるようなことはしません(例:フロアを足で押したり、センターコンソールやアームレストを押して持ち上げたりすること)。
  • 厚く湿った衣類やかさばる衣類(スキーウエアやパッド入りの衣類)を着用しないでください。

上記事項に加えて、以下のような状況では乗員識別システムの精度に悪影響を及ぼす可能性があります:

  • 助手席にラジオ送信器(例:狩猟用ラジオまたはトランシーバー)を置くこと。
  • 助手席のクッションにAC/DCインバータまたはインバータから電源を取るデバイス(例:携帯電話、タブレット、パソコン)を置くこと。
  • チャイルドシートを取り付けているときに座席に液体(ペットボトル飲料など)や食品の容器を置くこと。
  • シート下に格納されている物、または背もたれとクッションの間に挟まっている物。
  • シートに重い物 (書類鞄や大きなハンドバッグ) を乗せること。
  • 積み荷がシートに干渉すること。
  • カバー、マット、毛布など、シートと乗員の間に取り付けられている、または置かれている市販品。

こういった状態の場合、乗員センサーと干渉することがあります。上記の可能性を排除してもなお、エアバッグの状態が不正であれば、乗員に後部座席に乗るよう伝え、Teslaに連絡してエアバッグシステムの点検を受けてください。

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助手席の乗員センサーは、助手席のフロント エアバッグおよびサイド エアバッグの動作に関与しています。
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上記の指示に従わないと、乗員識別システム(OCS)に悪影響を及ぼし、重傷や死亡を招く恐れがあります。
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助手席のエアバッグが思うようにオン/オフに変わらない場合、助手席に人を乗せないでください。Teslaサービスにお問い合わせください。
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警告
乗員感知システムの精度を確保するために、前列助手席を改造したり、シート カバーを使用したりしないでください。シートの改造やシート カバーの使用は、衝突の際、シートに取り付けられているサイド エアバッグの展開を阻害する可能性があります。また、乗員識別システムの精度が低下する可能性もあります。

適切な座位置と不適切な座位置の例

適切な座位置:

車のシートに正しい姿勢で座っている人:肩および背中がシートに当たり、足が床に着き、シートベルトを着用している

不適切な座位置 - 乗員の足がフロアに着いていなければならない:

車のシートに、足をダッシュボードに着けた誤った姿勢で座っている人

不適切な座位置 - 乗員はシートクッションで前のめりになってはならない:

車のシートに、お尻をシートクッションの前側に着けた誤った姿勢で座っている人

不適切な座位置 - 車両が動いているときに乗員は背もたれを寝そべる位置まで後方に倒してはならない:

車のシートに、バックレストを倒した誤った姿勢で座っている人

エアバッグ展開の影響

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警告
エアバッグが展開するときは微粉末が放出されます。この粉末には皮膚に刺激を与える成分が含まれるため、目、切り傷や擦り傷に付着した際は、流水で完全に洗い流すようにしてください。

展開したエアバッグは収縮し、乗員にクッション効果を及ぼすと同時に、ドライバーの前方の視界が遮られないようにします。

エアバッグが展開したとき、あるいは車が衝突したときは、必ずエアバッグとシートベルトのプリテンショナー、その他関連部品をチェックし、必要であれば Tesla に交換を依頼してください。

衝突時には、エアバッグの膨張に加えて以下のようなことが起こります。

  • ドアがアンロックされ、ドアハンドルがせり出します。
  • ハザード警告灯が点灯します。
  • 室内灯が点灯します。
  • 高電圧は無効化されています(高電圧を元に戻すためにはTeslaサービスにご連絡いただく必要があります)。
  • シートベルト プリテンショナーは、シートベルト アンカーおよびシートベルト ウェッビングを引っ張ります。
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かかった衝撃や力の具合によっては、衝突の際にドアがロック解除しなかったり、損傷によってドアが開かなかったりする可能性があります。こういった場合、車内側の手動リリースでドアを開いたり、その他の脱出方法(他のドアから脱出する、窓を破るなど)を用いる必要があります。

エアバッグ インジケーター

エアバッグを示す赤色の丸とシートベルトを着用した乗員のアイコン
エアバッグ システムが故障している際は、計器クラスターのエアバッグ インジケーターが点灯したままになります。このインジケーターが点灯するのは本来Model Sを始動したときだけで、そのときは数秒で消灯します。点灯したままの状態の場合は、運転はせず、ただちにTeslaにご連絡ください。

エアバッグについてのご注意

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エアバッグの上や近くに物を置くと、車両がエアバッグが膨らむほど強く衝突した際に怪我をすることがありますので置かないでください。
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衝突時の大けがや死亡のリスクを最小限に減らすため、座席にエアバッグが装備されているかどうかに関わらず、ドライバーを始めすべての乗員は、必ずシートベルトを着用してください。
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フロントシートの乗員は、展開したエアバッグが破裂してけがをすることがありますので、エアバッグモジュールの上に腕を載せないでください。
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Model S にシートカバーを使用しないでください。使用すると衝突発生時にシート搭載サイド エアバッグの膨張が制限される可能性があります。乗員感知システムが装備されている場合は、その精度およびの精度が低下する恐れもあります。
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エアバッグはかなりの速度と力で展開し、それによってけがをすることがあります。けがを減らすため、乗員は必ずシートベルトを着用し、できるだけシートを後ろへ引いて正しく座るようにしてください。
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地域の法令で許可されていない限り、助手席にお子さまを乗せないでください。地域のすべての法令に従い、お子さまの体重、身長、年齢に適した方法でお子さまを座らせてください。後列座席に乳幼児や小さなお子さまを安全に座らせてください。エアバッグが作動するシートには、後ろ向きのチャイルドシートで乳幼児やお子さまを座らせないでください。エアバッグが展開したときに、重傷や死亡につながる可能性があります。
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サイドエアバッグが正しく展開するように、乗員の胴体と Model S の側面の間のすきまをふさがないでください。
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助手席に座る人はドアに頭をもたれかけないでください。カーテンエアバッグが展開したときに、けがをすることがあります。
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乗員は、エアバッグの上または近くに足、ひざなど、体の一部を置いてエアバッグの作動を遮らないようにしてください。
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ヘッドエアバッグの上または近く、フロントシートの横、車両側面のヘッドライナー、エアバッグカバーなどには、物を取り付けたり置いたりしないでください。エアバッグの展開が妨げられる可能性があります。また、エアバッグが作動するほどの重大な衝突事故のときは、それらの物によって大けがをする可能性もあります。
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展開したエアバッグは部分的に熱くなっています。熱がさめるまで、手で触れないでください。